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安野モヨコ|インタビュー|チイコミ

安野モヨコ タイトル

今年でデビューから29年。女性のファッションや恋愛、働き方などを、リアルに描く安野モヨコさん。休業から復帰した最新作など、漫画についてお聞きしました。

安野モヨコ Profile
1971年、東京生まれ。『働きマン』『さくらん』『ハッピー・マニア』などの作品がある。『シュガシュガルーン』で第29回講談社漫画賞を受賞。現在『AERA』で『オチビサン』連載中。夫はアニメ・映画監督の庵野秀明

丸 ヒット作からもう一度原点へ
 少女誌でデビューして5年。単行本が出てもなかなか売れず。そんなとき、女性誌(祥伝社『フィールヤング』)に描いた作品が『ハッピー・マニア』(藤原紀香さん出演でドラマ化)でした。主人公の重田は恋愛に翻弄されて大騒ぎしているんですが、それに共感する人もいて。私としては、恋愛はそんなに重要なのかということを浮き彫りにしたくて描きました。
 少女誌(講談社『なかよし』)で連載した魔女っ子の漫画『シュガシュガルーン』は、ただ人を好きになったりする美しさや楽しさを、少女読者に感じてもらいたくて描きました。
 『働きマン』(講談社『モーニング』、菅野美穂さん主演でドラマ化)は、女性編集者・松方が主人公。連載当時は、そこまで仕事を頑張らないで、プライベートを充実させた方がいいという風潮がありました。でも、頑張って働いている人が否定されてはいけないという思いがあり、そこを表現できたら…と、描いてました。
 でも、当時連載作品を多数抱え、過労で倒れてしまったんです。そこでやむなく2008年からストーリー漫画を休業することに。復帰に当たり、明確なきっかけはありません。休業当時から、コルクの佐渡島君(編集者)が来て、いろんな話をしていく中で、一番最初の投稿者だったころの気分で自由に描いてみようと描いたのが5年ぶりの新作『鼻下長紳士回顧録』(祥伝社『フィールヤング』)でした。今年の3月で完結、下巻は秋頃発売予定です。次は、重田が主人公の『後ハッピーマニア』の連載が控えています。


安野モヨコ
©安野モヨコ/コルク


丸 展覧会とファンからの思い
 16年から東京・池袋、宮城県、福岡県で安野モヨコ「STRIP!」展を開催していただいて、トークショーなどのイベントもありました。これらのイベントを通して、長い間ストーリー漫画を休んでいたのに、ずっと待ってくださっている人がこんなにいたんだと知り、うれしかったです。「人に元気を与える作品を描いている分、くたびれてしまったのではないか」と心配してくれる人もいて、励まされました。そういった人のためにも、もう一度頑張ろうと思っています。
 漫画は娯楽だから、自由に読んでいただければいいのですが、私は、現実の世界で生きていくためのお休みの場所、とも思っています。漫画で一息ついて、また現実に戻っていくために、ちょっとでも何かの力になれればと思います。


安野モヨコ

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