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いっこく堂|インタビュー|チイコミ

いっこく堂 タイトル

高度な技術で見る者を魅了し続けるいっこく堂さんに、
唯一無二の存在となった軌跡をお聞きしました。

いっこく堂 Profile
1963年沖縄県出身。2体の人形を同時に操る腹話術や時間差の腹話術、唇を全く動かさない技術の高さで注目される。海外にも活躍の場を広げている。文化庁芸術祭新人賞、浅草芸能大賞新人賞、スポニチ文化芸術大賞優秀賞など受賞多数。美ら島沖縄大使。ちゃんぷる〜沖縄大使。著書に『ぼくは、いつでもぼくだった』(くもん出版)

丸 物まねをしながら役者を目指す
 初めて腹話術を見たのは、中学2年生のとき。女性警察官による交通安全の寸劇をテレビで見て、衝撃を受けました。でも、それきり忘れ、その後、役者を目指すように。そのためには人前でパフォーマンスする度胸をつけようと、友達の前で先生や芸能人の物まねを披露していたんです。
 高校を卒業後、映画の専門学校に入学しましたが、物まね番組で優勝して物まね芸人としてデビュー。でも、あくまでも当時の夢は役者でした。そこで「劇団民藝」に入団し、一から芝居を学ぶことにしたんです。ところが、コメディーをやりたい僕にとって真面目な芝居を演じる劇団は合わなかったんですね。一人でやる芸の方が自分には向いているんじゃないかと考えるようになりました。
 そして一人芸を始めようと決心したとき思い浮かんだのが、中学時代に衝撃を受けた腹話術。でも、師匠に付くとその人の色に染まってしまうでしょう。僕は自分の思い通りにやりたかったので、図書館で本を借りて独学で腹話術の勉強を始めました。
 最初のうちはボランティアで公演。ある時介護施設で公演したら、終わった後、スタッフに「あんた、あがってたわね」と冷ややかに言われたんです。「自分は喜ばれていない」とショックで、「絶対世間に認められ、皆に喜んでもらえる腹話術師になろう」と決心しました。
 それからの1年間は毎日8時間練習。ビデオカメラに録画して猛練習の日々を過ごしました。その成果が現れ、だんだんと口コミで評判に。活躍の場が広がっても、見てくださる方一人一人に語り掛けるよう、丁寧に演じることを心掛けています。





いっこく堂 35体の人形は仲間たち。誰がお気に入りかは人形が嫉妬するので言えません

丸 新しい技術習得のため、今でも練習
 小さな失敗は今でもしょっちゅうありますよ。そんなときは人一倍落ち込み、いつ飽きられてしまうのかと常に不安になります。でも、日々ネガティブになるわりに、根っこはポジティブなんでしょうね。失敗しても「結果的にあれがよかったんだ」と思えるし、「絶対にうまくいく」という自信がある。それは好きな事を一心不乱に続けてきた積み重ねだと思います。腹話術では不可能とされていた、マ行、パ行、バ行を出すため、舌を上の歯の裏にくっつける癖をつけていて、そのままご飯を食べたら口の中が血だらけになったことも。  常に新しい技術を習得しようと、今でも練習を欠かしません。年を取っても両手に人形を抱えて長時間演じられるよう、毎日10㎞走り、腕立て伏せを100回やっています。  気が乗るときは誰でも頑張れる。気が乗らないときでも気力を振り絞って頑張れるか、そこが夢を実現できるかどうかの分かれ目ではないでしょうか。


いっこく堂 欧米では内容が面白ければOKだけど、日本では技術が評価されます



いっこく堂

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