
おしゃれな自動販売機「Nuts and coffee」が気になる! 運営元を取材しました
おしゃれ感漂うコーヒーとスムージーの自動販売機を千葉で発見!
一度見たら忘れられないこの自動販売機、いったい、どんな会社が作っているの!? ということで調べてみると、エクステリア製品やインテリア雑貨などが事業内容に。
これは気になる…ということで、担当の宮原さんにお話をお聞きしました!
公開 2020/07/13

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
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その自動販売機は、京成千葉中央駅から歩いて5分ほど。やや奥まった場所にあるパーキング脇にたたずんでいます。
「見たことある!」という読者の方も多いかもしれません。
ストライプ柄に縁どられたネイビーの機体がなんともスタイリッシュ。そこに並んでいるのは高級そうな瓶入りのコーヒーやスムージー…。
お値段350円~500円と本当に高級!
でも実際に口にすると、カフェで出されるような本格的な味わいに驚きます。
この一度見たら忘れられないオシャレすぎる自動販売機を手掛けたのは市原市にある株式会社オネスティさん。
本日取材にご協力いただいたのは、同社のEC事業部部長であり、営業兼バイヤーの宮原昭成さんです。
――御社のサイトを拝見すると、エクステリアやインテリア事業についての記載があり、驚きました!
宮原さん:私の妻の母親が創業者なのですが、もともとは駐車場管理や不動産業をやっていたんです。そのつながりで、エクステリア業を始めて…。僕が入社してから、インテリア雑貨の取り扱いを始めたりと、新商品・新業態の開発やデザイン、世の中のニーズに合わせた商品販売をいろいろとやるようになりました。
――自動販売機を始めたきっかけは何だったんですか?
宮原さん:インテリアやエクステリアってある意味受け身というか、必要なタイミングにならないと知ってもらえる機会がない。
もともと好きな人は興味を持ってくれますが、そうではないとどんな会社なのかを知ってもらうチャンスがなかなかありませんよね。
だから、会社の認知のきっかけになればと、ジャンルにこだわらず新しいことに挑戦することをモットーにしているんです。
この「Nuts and coffee」もその一環で始めたことなんです。
弊社は、樹脂フェンスをはじめ、輸入品を扱うことが多かったんですが、これからはメイドインジャパンの製品にも目を向けて、国内製品の良さを伝えていきたい、という思いがまずありました。
いろいろと調べるうちに、今の商品の原型となったコーヒーに出合ったんですよ。
大阪のとある工場のものなんですが、工場と言ってもアットホームな感じで。
厳選された豆から抽出されたコーヒーを、一杯ずつ手作業で瓶詰しているんです。
元来コーヒーが好きでよく飲んでいたんですが、こちらのコーヒーは味も絶品。
そのとき、これを自販機で販売したら面白そう!ってひらめきました。
――ラベルやロゴもとても洗練されていますが、こちらも宮原さんが?
宮原さん:そうです。僕がデザインしました。
コーヒー自体も、豆の配合などを調整して、工場に依頼し、オリジナル品として作ってもらっています。
コーヒーは2種類あるんですが、「カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence coffee)」という商品は、その年の最高品質だと評価された豆を使用した一級品。専門店でもなかなか出合えない一杯ですよ。
そんなこだわりのコーヒーが、自動販売機で手軽に買える…というギャップも魅力だと自負しています。
もう一つの「プレミアムクラフトコーヒー(PREMIUM CRAFT COFFEE)」も先ほど申し上げた通り、一杯ずつ丁寧に抽出したコーヒーです。
ぜひ、この味と香りをたくさんの人に楽しんでいただきたい!
一方でスムージーは、国産フルーツを中心に使用し、「無加糖」「着色・保存料不使用」にこだわった果汁感いっぱいの自慢の品となっています。
また、今は自販機には並んでいませんが、オンラインショップではMIXナッツも好評です。
ちなみに、自動販売機の機体のラッピングも自分たちでやりました!
――あのおしゃれなラッピングは、街中で異彩を放つというか、つい引き寄せられてしまいますよね。自動販売機の設置場所はどうやって選ばれたんですか?
宮原さん:いくつかの駅に目星を付けて、よさそうな場所をとにかく歩きました。
歩いて歩いて、目に留まった駐車場の運営元をメモして電話。
それを何十回も行ったところ、今設置させていただいている、三井のリパークさんに出合いました。当時の担当者の方には本当によくしていただいて、感謝しかありません…。
――商品の補充はどうされているんですか?
宮原さん:何台もある場合は、業者にお願いするのでしょうが、僕たちの場合は1台なので、自分たちでやっています。
できるだけ人通りの少ない時間がいいかなと思って、夜遅い時間が多いですね。
ペースは決まってませんがだいたい週に2回は補充しています。それでもたまに売り切れていることがあるので、大変ありがたいことです。
4~5月は外出がなかなかできず、テイクアウトが推奨されていた流れもあって、「Nuts and coffee」を利用してくださった方もたくさんいらっしゃいました。
ログハウスからゆるキャラまで!
――運営されているインテリアのECサイト「ベルファミーユ」も雰囲気いいですよね。特にキャンピングドームがめちゃめちゃ気になりました!
宮原さん:こちら、よく問い合わせもいただく商品です。
キャンピングドームって呼んでますけど、要はログハウスですね(笑)。
メーカーさんからの仕入れ品なのですが、京都の杉材を使用していてなかなかいいものなんですよ。その割にはお値段が132万円(税別)~と、現実的なのも好評です。
こういう、知名度は低いけどいい商品を広めていきたいと思っていて、7月からは日本初展開となるオランダ発メイドインバリのアクセサリーブランドの取り扱いも始めたんですよ。
宮原さん:「ワイルドシングス」というブランドなんですが、タウンユースOKな洗練されたデザイン性と手に取りやすい価格帯が魅力です。
今後も「Lifestyle is more fun」をテーマに、アクセサリーやアパレルなどを展開していく予定です。
――ログハウスからアクセサリーまで本当に幅広い!
宮原さん:実は、こんなのも…(笑)。
田所さんっていうキャラクターなんですけど、トートバッグやマグカップ、スマホケースなどグッズも作ってます。
着ぐるみも完成予定なので、これから動画などのコンテンツも発信していきたいな、と。
――あ、田所さん!私どものTwitterをフォローしてくださってますよね。オネスティ様だとはつゆ知らず失礼しました!!
宮原さん:いえいえ(笑)。
なんかいろいろやってますが、共通して言えるのは、時代に合ったライフスタイルを提案していきたい、ということなんです。
せっかく思い浮かんだアイデアは形にしないともったいないと、常々思っていて…。
弊社は従業員数が数名と本当に小規模なのですが、だからこそ発想から実現までのスピードが速い。
僕らのような中小企業はフットワークが軽いからこそ、常に新しいもの、新しいことにチャレンジするべきだと思っています。
失敗することも多いですが、可能性があるかは試してみないとわからない。
僕の頭の中にはまだまだやりたいことがたくさん。これから一つ一つ実現するのが楽しみです!
――ありがとうございました。
バリのアクセサリー、田所さんと取材をしてみたら気になることが満載だった株式会社オネスティさん。
好奇心の塊のような宮原さんから次にどんなアイデアが飛び出すのか、今後の展開にみなさん乞うご期待です!