
【香取市】北総の小江戸・佐原へ気軽にトリップ「まちもどし」でさらに魅力的な町に
江戸時代に利根川水運の中継基地として栄えた町・佐原。
歴史を感じるノスタルジックな町並みに、現在、変化が起こりつつあります。
▲風情ある、佐原にしかない風景
公開 2020/11/17(最終更新 2020/11/19)

橋本いくら
編集/記者。愛媛県出身。千葉の食べ物で一番好きなのはさんが焼き。完全に文化系のサブカル脳で生きてきましたが『リングフィットアドベンチャー』によって最近は筋トレに少しだけハマり中。でもツイッターが一番性に合います。★Twitter★@chiiki_ikura
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利根川に注ぐ小野川沿いは「重要伝統的建造物群保存地区」であり、今も歴史を感じる建築物が並んでいます。
古くから息づいてきた生活の空気が不思議と心落ち着く場所で、散策にも最適です。
古き良き風景を守ってきたこの佐原ですが、かつて一度佐原を離れた若者たちが戻り、現在、「佐原で何かをしたい」と集まっているというのです。
その代表が、香取市で「THE FARM」を運営する田山歩さん、佐原にできた宿泊施設「佐原商家町ホテルNIPPONIA」を管理する香取尚徳さん、藤森不動産の藤森天雄さんの3人。
▲まちもどしの一環で作った「さわら町屋館」を前に、左から藤森さん、香取さん、田山さん
この3人は「まちもどし」という言葉を使って佐原を盛り上げています。
「『まちもどし』とは、昔に戻すことではなくて、ルーツを大事にしながら今っぽくアップデートするという意味です。熊本に視察に行った際にこの言葉に出会い、『これだ!』と思いました」と田山さん。
町並みがインスタ映えすることもあり、以前より訪れる若者も増えたという佐原。
その若者たちにもっと佐原の魅力を伝えたい、佐原の持つポテンシャルをもっと高めたいと、「まちもどし」に力を入れています。
▲「さわら町屋館」内にある、香取市の米を使った米粉のクレープ店「TAWARA」は常時6種をそろえる(1個500円)
その中でも、香取さんが携わる「佐原商家町ホテルNIPPONIA」の完成は佐原にとって大きなターニングポイントとなりました。
「もともと宿泊施設が少なかったのですが、古民家再生のこの施設に宿泊してもらい、佐原をゆっくり散策してもらえれば」と香取さん。
▲歴史的な町並みを「ひとつのホテル」と見立て、この土地に溶け込むような体験を提供する「佐原商家町ホテルNIPPONIA」。築100年超の古民家を再生した部屋など4つの宿泊棟が点在。「住むように泊まる」を可能に
▲佐原の名家「清宮利右衛門邸」を利用したSEIGAKU棟302号室の室内
観光客と地元民が交わる場所づくり
今後は、観光客と地元民が気軽に交流できる場所を目指して、コミュニティースペースを来年3月までに作る予定だとか。
昔ながらの町並みと、今っぽさを兼ね備え、さらに魅力的になった佐原にぜひ出掛けてみませんか。
さわら町屋館
住所/香取市佐原イ499-1
営業時間/午前10時~午後8時
定休日/月曜日
佐原商家町ホテルNIPPONIA
住所/香取市佐原イ1720
問い合わせ/ 0478-79-9385
(株)NIPPONIA SAWARA