市原市の美しい里山を舞台に、行政・地域・企業などが協働で行う、グローバルで心温まる芸術祭。
市のホームページで開催状況をチェックして鑑賞しましょう。
公開 2021/04/24(最終更新 2021/04/27)

現状に立ち向かい、未来へつなぐ「+」
2014年に始まり、3年に1度開催してきた芸術祭ですが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため今年に延期となりました。
タイトルに「+」を付け、コロナ禍により変わりゆく社会に立ち向かう「挑戦」など、さまざまな思いを込めての再出発です。
17の国と地域から、約70組のアーティストが参加し、作品数は開催史上最多の約90 点。
会場も、これまでの南市原に加え、五井や牛久、平三など全9エリアに拡大しての開催です。
小湊鉄道に乗って、アートの旅へ
今回の最大の見どころは、小湊鉄道五井駅から養老渓谷駅までの17駅全てに作品が設置されている「駅舎プロジェクト」。
五井駅では、普段は立ち入ることのできない機関区やホームなどに作品を展開しています。
鉄道とアートがどんなふうにコラボしているのか、楽しみです。
写真で見たことのある人も多いでしょう、駅のベンチに座る宇宙飛行士に会えるのは上総村上駅。

上総川間駅付近には、レンガ模様に装飾されたスーツケースがたくさん埋め込まれた大きな壁が。

「市原の玄関ともいえる五井駅から小湊鉄道に乗り、里山に展開する国際色豊かなアートに触れる旅をお楽しみください」と市の担当者。
大人気、旧里見小学校での「おにぎりのための運動会!」は今回も健在です。

月崎駅での「森ラジオステーション×森遊会」はリニューアルをしてお出迎え。

新しい会場、旧平三小学校には栗 真由美さんの幻想的なインスタレーション作品などが展示されています。

コロナ対策としては、3密を避けるなどの基本的なルールを徹底し、専門家の監修により各会場ごとにマニュアルを作成、実行します。
検温チェック済みの来場者にはリストバンドを着用してもらうなど、地元の人々も来場者も安心安全に楽しめるよう策を講じています。
地域の背景と溶け合った芸術は、美術館で鑑賞するそれとはまた違います。
ここでしか見ることのできない風景を存分に味わい、作家の思いに心を傾けてみて。