船橋駅から車で30分の場所にある自然豊かな千葉県立船橋県民の森で、毎月行われている自然ウォッチング。
森林浴をしながら生き物などを観察し充実した週末を過ごそうと、5月16日の回に参加しました。

公開 2021/07/08(最終更新 2022/03/09)

どこに、どんな生き物がいるかな?
午前10時、虫めがねを手に参加者20人が森林インストラクターの髙野満里子さんの引率で森に出発。
早速木の根元の葉にナナフシを発見!
葉と同じ色で体も枝にそっくりなため、見つけられない子どもから「どこ?」と声が上がります。
葉の上にいる様子を見るだけでなく、手に乗せて観察。
「くすぐったい」と笑う子、「どうぞ」と他の子の手に乗せてあげる子など、みんなで楽しむ様子がほほ笑ましい。

畑に隣接する草むらで見つけたのは、アブラムシやテントウムシ。

テントウムシはアブラムシが大好物で、エンドウの汁を吸っているところを食べに来るので、その周辺では複数の種類のテントウムシを見つけることができました。

ピンクの花の上に乗っていたのはヤブキリの幼虫。
「幼虫の時は花粉を食べるが、成虫になると虫などを食べる肉食になって、目つきも悪くなる」と説明を受けるとみんな大笑い。

他にクモもたくさんおり、赤っぽくカニの形をしたヤミイロカニグモ、胴体が銀色のシロカネグモの仲間など珍しい色のクモも見つけ、アブと同じ容器に入れて戦わせると、子どもたちが大きな声で応援していました。
生き物がいる証拠を発見!
生き物がいる証拠として、幼虫や卵が産みつけられたシロオビアワフキの泡やコマユバチの繭、エゴノキの葉でくるまれたエゴツルクビオトシブミのゆりかご、野うさぎのふんなどを発見し、森の豊かさを実感。
「森にはヘビやスズメバチなど、人間にとってはあまり好ましくない生き物もいますが、全て生態系の一部で、一定の役割があります」と船橋県民の森の担当者。
家族連れだけでなく、「コロナで遠出ができなくなったため参加したところ、森に魅了され、毎月来るようになりました」言う大人の参加者もおり、年齢問わず楽しめるイベントとなっています。
日常の慌ただしさから解放されて、森を満喫するぜいたくな時間を過ごせたことを誰かに自慢したい一日となりました。
◇自然ウォッチング 今後の予定
7月18日(日) 午前10時~正午 クモの巣とクモ
8月15日(日) 午前10時~正午 ちいさな湧水は森のゆりかご
参加費/500円(資料、保険代込)
千葉県立船橋県民の森
住所/千葉県船橋市大神保町586-2
予約・問い合わせ/047-457-4094
千葉県立船橋県民の森 管理事務所