
災害時いざという時に役立つ!身近な「アレ」の活用術
新聞紙、ストッキング、毛布など身の回りにある物も、一工夫することで災害時に役立つアイテムになります。日頃から自宅に十分な備えをしておくことが重要ですが、外出先での被災や避難所での生活などに備えて、作り方や使い方を覚えておきましょう。
教えてくれたのは…
救急法指導員、幼児安全法指導員、健康生活支援講習指導員として20年以上活動。災害時高齢者生活支援講習などで知って役立つ技術を伝えています
公開 2021/08/25(最終更新 2021/08/27)

目次
新聞紙がスリッパに変身!汚れや冷えなどの予防に
<作り方>
新聞紙2枚(見開きで使用する場合は半分に閉じて使用)
①1枚の新聞紙を縦向きに置き、下から上に2つ折りに重ねます
②重ねた上の1枚のみ、手前に半分に折ります
③②で折った部分が下にくるように裏返し、三等分に折り目をつけます
④折り重ね(左右どちらが上にきてもOK)、上になる部分を矢印の所に差し込みます
⑤囲った部分が袋の状態になっていたらOK
⑥一番上の部分を内側に半分に折り込み、先端の角を写真のように内側に折り込んだら完成! これが底面になるので裏返して履きます。
履くとこんな感じになります。
ペーパーバッグにすればごみ箱などにも代用可!
風呂敷や大判のスカーフがリュックサックに変身!両手を空けられるのが利点
<作り方>
①風呂敷の中央に向かって上下を写真のように折ります
②①で折った所をさらに半分に折ります
③真ん中で折り、1本のひも状にします
④もう1枚の風呂敷を半分に折り、上の部分を1回結びます
⑤結び目の所に③のひも状の風呂敷を重ね、結び目の余った部分を本結びし、2枚の風呂敷を合体させます
⑥ひも状の風呂敷の両端を、もう1枚の風呂敷とそれぞれ本結びしたら完成!
背負ってみると立派なリュックサックに。ハンカチのサイズを変えることで、中に入れられる量も変わってきます。
毛布やタオルケットがガウンに!動きやすく保温効果も◎
<作り方>
※ここでは薄手の毛布とストッキングを使用しています
①毛布を2つ折りにします。
②足首が隠れるくらいを丈の目安とし、体に巻いていきます
③下になる毛布の1枚目をめくり
④上に重ねる毛布をそのめくったところに入れます
⑤体に巻き付けたら上の1枚をめくり、腰の部分にストッキングを通して本結びで縛ります
▲こんな感じで結びます
⑥④でめくった毛布の1枚目を肩に羽織り、首元、手元などを整えたら完成です!
背中も首もしっかり隠れています。
骨折時はストッキングを使って応急手当てを
<作り方>
①骨折している腕を、ストッキングの片足に入れ、肩くらいまで通します。この時に、足先は写真のようにある程度残すようにしましょう
②腕を入れたストッキングの足先を、反対側の肩にかけ
③腕を通したストッキングの肩の部分と本結びします
▲このような感じで結びます
④腕を入れていないもう一方のストッキングを、骨折した箇所を固定するように前から後ろに回し
⑤③の結び目と本結びをしたら完成です
※ストッキングはひも状にせず、なるべく幅広くして使うと食い込み防止になります
※こちらは一人ではできないため手伝ってもらいましょう
まだある!身近な物が「アレ」に変身!
段ボールが足浴ケースに
段ボールと大きめのビニール袋(またはごみ袋)があれば、簡易的な足浴ケースを作ることができます。足を温めることで疲労回復や入眠効果が期待できますし、衛生面もケアできるので、避難所などで役立ちます。
ストッキングが包帯に
頭をけがした際、手当後にお尻の部分を頭全体にかぶせ、足の部分を頭のまわりに巻いて両足先を結べば包帯として利用できます。