
新感覚スポーツ 「パデル」の楽しみ方 テニスとどう違う?
強化ガラスと金網に囲われたコートの中でプレーする「パデル」。スペイン発祥といわれるこのラケット競技は、2013年に日本上陸以来、年々国内の競技人口が増加。その魅力を紹介します。
▲幅広い年代が楽しめるパデル
\動画でも紹介中!/
テニスとどう違う? 老若男女に人気
テニスとスカッシュを合わせたような競技のパデル。ラケットはテニスラケットの半分ほどのサイズだが、ガットではなく板状。
▲ラリーが続くと興奮も高まる
ボールは硬式テニスとほぼ同じだ。ダブルス対戦でポイン卜の数え方や試合進行はテニスと同じですが、異なるのは、周囲の強化ガラスや金網に当たったボールも打ち返せること。
返球のチャンスが増える分ラリーも続けやすく、興奮とモチベーションが倍増。初心者でもコツをつかみやすく、年齢や体力での差が出にくいのも魅力です。
ヨーロッパでは、テニス人口を上回った国もあるのだとか。日本国内の施設数はまだ少ないが、その人気ぶりから今後コートが増設予定です!
プレーヤーに聞く! パデルの魅力
内海和心さん(12歳・千葉県千葉市在住)と遠藤りろさん(16歳・東京都清瀬市在住)ペアは、6月に千葉市内で行われた「第1回全国ジュニアパデル大会」の女子U‐16部門で総合優勝を果たしました。
▲内海和心さん(前)と遠藤りろさん(後)
内海さんは小学2年生の時からテニスを始め、昨年9月にパデルと出合います。すぐに競技のとりこになり、夢中で練習を重ねてきました。
遠藤さんはテニス未経験で、小学6年生の時からパデルの世界へ、1〜2カ月で安定した球が打てるようになったといいます。
広いコートで強いストロークを打つテニスとは異なり、パデルは強打すると壁に当たり跳ね返るので、その流れをつかんで試合をキープするところが面白い!
「初心者が多いので安心。ペアを組むので友達もできますよ」と内海さん。
千葉市中央区にある施設「パデル&フットサル晴れのち晴れ」のパデル部門支配人・平田健一郎さんは、「テニスで伸び悩んだ頃、パデルに出合いました。ラケットが短い分、簡単に打てるので親しみやすい。今後オリンピック競技になる可能性もあります」と話します。
▲子どもたちに指導する平田さん(中央)
実際に球を打たせてもらうと、自分の思う方向に安定した返球がしやすいことにびっくり。
「目指すは日本代表。感謝の気持ちを忘れないプレーヤーになりたい」と目を輝かす内海さん。パデルブームが巻き起こる日も、そう遠くはなさそうです。
取材協力/パデル&フットサル晴れのち晴れ
写真・動画提供/スキマグラフ