今年8月に小学生を対象に、エントランスの窓ガラスでお絵描きワークショップを開催した、佐倉市立中央公民館。

明るく楽しい雰囲気になり、利用者からも好評。

1カ月の展示期間後には惜しむ声が上がったため、現在、佐倉東高校美術部が、同館の同じ場所に窓ガラスアートを制作中です。※11月26日現在

佐倉市立中央公民館の窓ガラスアート
協力して作成中

公開 2021/12/24(最終更新 2021/12/24)

ちいき新聞ライター

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佐倉東高校と中央公民館とのご縁

大正期に、中央公民館の地に佐倉東高校の前身の佐倉実科高等女学校があったことや、同校は部活動で公民館を以前から利用していたことから、ゆかりのある生徒たちの創作活動の場になればと佐倉東高校へ相談。

5人の美術部員は、普段の部活では油彩画、水彩画、鉛筆画、粘土で立体制作、切り絵と、それぞれ個人で制作をしていたので、共同制作に大いに興味を示し、「ぜひやってみたい」と11月10日から制作を始めました。

佐倉市立中央公民館の窓ガラスアート
5人の美術部員

3面のガラスに季節を表現

制作・展示期間が冬のため、エントランスの3面のガラスには、春・夏・秋を表現。

水で消せるクレヨン、ブラックボードマーカーを使用し、水の入ったバケツ、雑巾を横に制作にいそしむ生徒たち。

それぞれ作ってきた切り絵の動物は、今にも動き出しそうな出来栄え。

貼って剥がせるスプレーのりでガラスに貼り付けます。

「画材がいつもと違うので感覚に違和感があったが、だんだんとコツが分かって慣れてきた」「3年生なので、1月以降は活動できないため年内に完成させたい」「いろんな絵が描けるので楽しい」「良い経験になる」と話す生徒たち。

水を使い塗り広げたり、ぼかしたり、描いた部分を削ったり、創作しながらさまざまな手法を考え出しています。

制作時間は平日の午後4時ごろから午後5時までなので、タイミングが合えば活動風景に出くわせるかもしれません。

佐倉市立中央公民館の窓ガラスアート
切り絵のリス

エントランスを交流と思い出の場に

制作が進み、日々変わっていく窓ガラスを見るのを楽しみにしている公民館の利用者も多いとのこと。

中央公民館職員の宇津木さんは、「制作を通して佐倉東高校との交流を深めていきたい。また利用者の皆さんには、エントランスの窓ガラスアートを見て楽しんでいただきたい。生徒の皆さんには、一つの作品を皆で作り上げることが高校生活の思い出の一つになれば」と話します。

現在制作は進行中。

完成後、展示期間は2月までを予定しています。 (取材・執筆/さくら)

佐倉市立中央公民館
住所/千葉県佐倉市鏑木町198-3
電話/ 043-485-1801