毎週金曜午後5時。西志津のとある一軒家に灯がともり、縁側に笑い声が響きます。
まるでクリスマスの夜を照らすささやかな贈り物のよう。
ワンコインで夕ごはんを提供する「夕焼けごはん」のオープンです。
公開 2022/01/15(最終更新 2022/03/09)

自宅でちいき食堂の運営を決断

食の大切さと楽しさを伝えたい思いから、江原台でコミュ二ティカフェ「おひさま食堂」を運営してきた松木さんは、昨年春の緊急事態宣言で活動休止を余儀なくされました。
そんな中、「夕焼け100円弁当」を3回実施し、江原台と西志津の自宅の二か所を受け渡し場所にしたところ、受け取り希望も、手伝うスタッフも西志津方面の人が多く、改めて地元での繋がりを大切にしたいという思いを強くしたそうです。
既に自宅居間のキッチンは、保健所の営業許可を取っていた事も後押しして、昨年12月に自宅縁側で夕ごはんを提供する形で「夕焼けごはん」を再開しました。
容器持参で家族分をテイクアウトしたり、庭で食事もできます。
換気のため、居間は冬も夏も窓を開け、扇風機はフル稼働です。
活動を支える仲間や食材の寄付

活動を支えるボランティアは子育てママを応援する先輩ママたちが多いです。
仕事を終え洗い物だけでもと駆けつける人も。
野菜や米の寄付にも助けられ、食材をおいしい食事に仕上げる知恵を絞ったり、簡単な工作の提案など、LINEを使い活発に意見交換しています。

「食」を通じて人とつながる
現在約30家族とLINEでつながり、予約制で1回当たり30〜50食を提供中。
食事を詰めてもらうのを待つ間、ママたちは縁側で子育て談義に花を咲かせます。
LINEには「苦手な野菜も食べた」「広場でお友達と月食を眺めながら食べた」などのコメントが集まります。
「金曜だけは食事の支度から解放されて一息ついてね」と声を掛けるスタッフに対し、「優しくて安心できる家庭の味」「疲れてくると、ここでおしゃべりしたくて」と、利用者にはホッとできる場所のよう。
いろいろあって疲れた日でも、帰り道の空が奇麗なだけで少し気持ちが温かくなります。
「夕焼けごはん」の名には、そんな思いが込められています。
夕焼けごはん
住所/佐倉市西志津2-13-7
参加費/ワンコイン(百円玉でもおもちゃのコインでも可)
開催日時/毎週金曜日17時~19時
電話/ 080-3150-7504 松木
LINE公式グループ「夕焼けごはん」に友だち登録の上、予約連絡を。