黄色いリボンは「近づかないでね」のサインー起源は海外といわれていますが、日本での認知度はまだまだ低いのが現状。犬と飼い主、そして私たちとのコミュニケーションを取り持つ「イエローリボン」と、その取り組みを紹介します。
公開 2022/02/12(最終更新 2024/03/16)

病気や怖がりなど理由はさまざま
リードや体に黄色いリボンを付けている犬を見掛けたら、触りたい気持ちを抑え、そっとしておきましょう。
病気・けが・怖がり・けんか早い・老齢・トレーニング中など、近づかないでほしい理由はさまざま。
「イエローリボン」は、認知が浸透することで、犬を介した多くのシーンに役立つ大切なアイテムなのです。

自然な距離を取って会話のきっかけにも
サニーちゃん(4歳)は、保護犬として小間さん一家に受け入れられて2年、落ち着きのなさや動くものにほえる特性がありました。
しつけの中で徐々に改善されつつあるも、予期せぬ動きに驚きほえ始めると規制が利かなくなります。
肩身の狭い思いの中で、イエローリボンに出合いました。

「リボンを付けてから、特性を説明しやすくなった。認知度が上がり、お互いに気持ちよく過ごせるようになるとうれしい」と、小間さんは話します。

安心して生活を支持の輪広がる
周知活動を積極的に行う「NPO法人♡迷子犬の掲示板」の代表・木崎さんは、海外のSNSで犬のイエローリボンを知りました。
「迷子犬の情報を拡散する掲示板の運営をしてきましたが、イエローリボンの認知度の低さから、SNSフォロワー数12万人に成長させた『掲示板』の経験を生かし、イエローリボンの周知を図ろうと思いました」
こうして昨年、各SNSで立ち上げられたのが、「イエローリボンドッグ広め隊」のアカウントでした。
一般に認知されるまではと、補助的役割の缶バッジほか関連グッズも製作。
販売収益は全て活動資金に充て、保護犬を家族に迎えた人や保護犬ボランティアへ不定期にバッジの寄贈も。
フォロワー数は半年で5000人を突破し、「心の重荷が下ろせた」「トレーニングに集中できる」などのうれしい反響があります。
今後はヘルプカードやマタニティカードと同じように周知され、さまざまな個性を持つ犬とその飼い主に安心して生活してほしいと願い、また、保護犬の社会化トレーニングにも活用してもらえたらと木崎さん。
「知ること」で誰もが参加できる、温かい取り組みが広がっています。

取材協力
NPO法人♡迷子犬の掲示板、小間サニーちゃん(アメリカンコッカースパニエル・千葉県)
詳細は、「YellowRibbon dog」「#イエローリボンドッグ広め隊」で検索を
リンクツリー:https://linktr.ee/Yellow.Ribbon.Dog
※同NPO内有志での活動のため、グッズ購入の際の実費は依頼者負担にて
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