訪れた国や地域90以上、海外への旅は213回。
旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

公開 2022/03/26(最終更新 2023/03/09)

街歩きの醍醐味を堪能できる中世の街
ロマンチック街道と古城街道との交差点に位置するローテンブルク。

駅を出て左に進み突き当りを右折。
旧市街を取り囲む城壁の東の門・レーダー門を通って旧市街に入る。
そのまま歩いて行くと、正面には12世紀に最初の城壁ができた時の城門・マルクス塔、その先にマルクト広場が現れる。

広場を抜けて西の城門・ブルク門まで約30分。
ブルク門を通り抜け、ブルク公園のテラスに立つ。
左の方向に見えるのは城壁と家並み。
眼下に広がるのは緑豊かなドイツの田園風景だ。

城壁の上も歩く。

ローテンブルクの街歩きは楽しい。
童話の舞台のような風景が眼前に広がる
市庁舎が建つ街の中心マルクト広場を基点に、東西、南北、2本の通りがある。
広場から南に延びる鍛冶屋通り(シュミートガッセ)は中世以来のメインストリート。
観光客に人気の通りだ。
店の看板を見ながら歩くのも楽しい。

丸い形のサクサクとした甘い名物お菓子「シュネーバル」の店もこの通りにある。

その先にあるのがガイドブックに必ず載っている「プレーンライン」。
木組みの家と塔のある、この街の見慣れた風景だ。

ローテンブルクの最大の魅力は、旅をする人が心に思い描く中世の街の風景が、そのままに見られること。
ほぼ完全なまでに保存されているこの街並みは、第二次世界大戦で40%破壊されたものを、元通りに再建したものなのである。(文・写真/秋山秀一)
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