「オンラインブレンディッド授業」とは、対面とオンラインを組み合わせた授業形態のこと。
八千代市では新たな外国語教育の一環として、試験的に実施しています。

公開 2022/02/21(最終更新 2022/02/16)

変わる教育現場に対応した新たな学び
2020年度の新学習指導要領完全実施に伴い、小学5・6年生で外国語が「教科」になり、GIGAスクール構想で1人に1台のタブレット支給へ。
教育現場が新たな学習スタイルへと進化する中、八千代市では全国に先駆けて「オンラインブレンディッド授業」を導入。
ALT(外国語指導助手)派遣事業を展開する株式会社ハートコーポレイションと共に、昨年6月から市内小学校を対象に実践授業を開始しています。
コロナ禍によるライフスタイルの変化にも対応した授業モデルとして、1月12日に八千代市立勝田台南小学校5年生の公開授業が行われました。

コミュニケーション能力の向上を図る授業
今回の目的は、通常授業で学んだ語句や表現を用いてオンライン上でコミュニケーションを楽しむこと。
ウェブ会議システム「Zoom」と併用し、グループワークで事前練習や振り返りを実施。
合間には習熟度別トレーニング教材で各自のレベルに合わせた学習…と中身の濃い45分間でした。

対面授業は同校外国語専任教師の本好利彰さんとALTのZoe Buergelさん(ドイツ出身)が担当し、オンラインでは多国籍出身のALT8人が参加しました。
児童たちは画面を前に緊張した面持ち。
自宅でも会話の練習をしてきたという坂本希美さんは「思ったより通じてうれしかった」と話します。
Zoomに記録された録画を熱心に見ていた福島海理君は「みんな習ったことを上手に話せていて良かったです」とグループ内の感想を評価シートに書き込みました。
「ブレンディッド授業にグループワークを取り入れることで、意見を述べる力・他人の評価力が付くなどさまざまな利点があります。試行錯誤の段階で課題は残りますが、4技法(聞く・読む・話す・書く)の上達にもつながるので、広めていきたい」と語る本好さん。
進化し続ける新しい外国語教育。
八千代市から全国へ発信する日もそう遠くないはずです。(取材・執筆/しゃん)
※オンラインブレンディッド授業に関する問い合わせ
電話/ 047-481-0301
八千代市教育委員会 指導課担当・谷脇