昨年末から八千代市の3人の若きボクサーが新人王を目指して戦ってきました。
その一人、梅津奨利(23)が2月6日後楽園ホールで行われた全日本新人王決定戦に勝利。
新人王となりました。※文中敬称略

公開 2022/03/15(最終更新 2022/03/14)

全日本新人王に八千代から3人が挑戦
全日本新人王決定戦(主催/日本プロボクシング協会)は東日本・西日本の大会を勝ち抜いた新人たちの頂上決戦。
数多くの優秀なプロを輩出してきた新人ボクサーの登竜門です。
八千代市では三谷大和ボクシングジム所属の「三人衆」が今年度の全日本新人王を目指してきました。
赤堀大地(22)、スコーピオン金太郎(25)の2人は今回惜しくも機会を逸しましたが、ただ一人勝ち進んだ梅津奨利が王座を獲得。
同ジムでは2006年に上野康太(スーパーバンタム級)、08年に鬼ヶ島竜(ミニマム級)と斉藤司(フェザー級)が全日本新人王を獲得しており、今回の快挙は八千代市民にとって13年ぶりの朗報となりました。
止まった時計を自ら動かした梅津奨利
梅津は小学5年生で同ジムに入会し、中学3年生の時「全国U-15ジュニアボクシング大会」で優勝。
しかし高校に入り、自己を見つめ直すため、いったんボクシングから離れます。
空白の6年間。
その間も関係者はリングに戻るよう打診を続けました。
再起に傾きかけたタイミングで、ジムの会長から「止まった時計を動かすのは誰でもない、自分自身だ」との言葉を授かります。
その瞬間迷いは消えました。
半年で8㎏ の減量を果たし、2019年11月に行われたテストマッチのスパーリング大会では、世界チャンピオンを含む審査委員の満場一致で最優秀賞を授与されます。
全日本新人王決定戦の前哨戦「東日本新人王戦」は通算6戦6勝6KO無敗の成績で東日本バンタム級新人王を獲得。
そして今回西日本新人王に判定勝ちして頂上に上り詰めました。

三人衆に続け!開花を待つ若者たち
「芽が出そうにない枝にもきっと花が咲くと信じて根気よく水を与え続けることだ」
―ガッツ石松や井岡弘樹など6人の世界チャンピオンを育て上げた名トレーナー、エディ・タウンゼントのこの言葉を実践してきた三谷会長。
今日も若者たちは八千代から世界へと夢を描き続けています。
