流山市加にある「ギャラリーよし」で3月26日(土)から、陶芸作品とスケッチによる「流鉄の小さな旅展」が開催されます。
公開 2022/03/19(最終更新 2022/03/17)

レトロな旧駅舎や表情豊かな駅員を表現
陶芸作品は野田市在住の陶芸家・吉岡忠介さん(68)が安心安全を守る駅員など4つのテーマで制作。
赤城駅(現平和台駅)旧駅舎や流鉄100周年記念祭で行われた「電車と綱引き」をイメージした作品など、流鉄の歴史の一場面が切り取られています。

また、運転席を模した作品は1作目が気に入らず2作目を作る力の入れようで、計器が並ぶ運転席に座り、指さしをしながらコックを握る運転手からは、今にも「出発進行!」の声が聞こえてきそうです。

「作品のイメージに合わせて土を選び、駅舎の屋根は素焼き仕上げで雰囲気を出しました」と吉岡さん。
厚みがあるため、乾燥だけで半年以上、成形から焼き上げまで1年を要しました。
作品の背景は、会場となるギャラリーよしのオーナー小坂義弘さん(80)が描いた車両や駅舎のスケッチが彩ります。
その他、吉岡さん作の器も展示されます。

記念乗車券販売に併せ、4度目の企画
ギャラリーよしは流鉄流山駅から徒歩12分の所にあり、小坂さんは流鉄沿線活性化協議会に長く関わってきました。
今回の企画展は、「一緒に流鉄を盛り上げよう」と吉岡さんに呼び掛け実現。
流鉄各駅で令和4年4月4日のゾロ目記念乗車券セットを販売することを知り、この時期の開催となりました。

二人は、2015年に「流山街道を歩く吉岡忠介陶想展」を初企画。
流山本町周辺の古い建物が次々と壊されていくのが忍びなく、その風景を得意のスケッチで残していた小坂さんが、ある作品展で吉岡さんの作品を目にして相談したのがきっかけです。
陶芸と絵という共通の趣味を持つ二人はすぐに意気投合。
その後も流山陶想シリーズとしてコンサートや利根運河を題材に企画展を開催し、今回が第4弾となります。(取材・執筆/琉)
日時/3月26日(土)~4月10日(日)午前11時~午後6時(会期中無休)
場所/ギャラリーよし
住所/千葉県流山市加4-1693-2
料金/無料
問い合わせ/ 04-7157-8144