薬局は、調剤や服薬指導はもちろん、予防医療への対応や生活面のアドバイスなども行う頼れる存在。
薬に関する疑問や薬局の上手な活用法、「かかりつけ薬剤師」を持つメリットなどを、ドラッグストアチェーン「ヤックスドラッグ」を展開する株式会社 千葉薬品(本社所在地:千葉県千葉市中央区)の戸村仁さんに聞きました。
公開 2022/04/20(最終更新 2022/04/18)

目次
お薬Q&A
Q 薬局でできることには、薬を購入する以外にどんなことがありますか?
A 地域の健康を守るために、薬局が担う役割の幅は広がっています。例えば、在宅医療の訪問サポートや管理栄養士による特定保健指導などです。処方箋による調剤だけでなく、お薬の飲み合わせや、ちょっと気になる体の不調など、気軽に相談してください。
Q 「ジェネリック」って?どうやって頼めばいいの?
A ジェネリック医薬品とは、厚生労働省の認可を得て製造販売される、新薬と同じ有効成分を含む医薬品です。新薬より低価格で、患者さんの自己負担を軽減します。処方箋の「変更不可」欄にチェックが付いていなければジェネリックへ変更でき、薬局で希望を伝えれば選んでもらえます。
Q 「お薬手帳」は持っていた方がいいですか?
A 処方された薬の情報を記録するお薬手帳は、副作用や飲み合わせのリスクを軽減できます。また、お薬手帳を持参すると、薬代が安くなるケースがあります。薬局ならどこでも無料でもらえ、費用はかかりません。スマートフォンで使える「電子お薬手帳」もあります。
Q 水以外の飲み物で薬を飲んだらダメですか?
A 薬は、コップ1杯の水かぬるま湯で飲みましょう。他の飲み物で飲むと、薬によっては効き目が低下したり、逆に効果が強く出たり、副作用が現れやすくなる場合があります。
Q 新型コロナワクチン接種後の副反応に、市販の解熱剤を使ってもよいですか?
A 市販の解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどに使用できるものがあります。何が適しているかなど、薬剤師にご相談ください。
知っていますか?かかりつけ薬剤師
「かかりつけ薬剤師」制度は、2016年4月からスタートしました。
かかりつけ薬剤師は、現在使用している処方薬や市販薬などの情報を把握し、薬の飲み残しや重複、副作用などがないかなどを継続的にチェックします。
かかりつけ薬剤師を持つメリット
・1つの薬局でまとめて管理することで、副作用や相互作用などのリスクを軽減
・24時間対応してくれ、在宅医療もサポートしてもらえる
・処方医や医療機関と連携してくれる
かかりつけ薬剤師を持つための手続き
①薬局で「かかりつけ薬剤師になってほしい」と申し出る
②担当薬剤師の説明を受ける
③同意文書に署名する
※指名できる薬剤師は、すべての薬局を通じて1人だけで、一定条件を満たす十分な経験等がある薬剤師に限られます。
※変更や取り消しはいつでも可能です。
費用について
「かかりつけ薬剤師指導料」が追加でかかります。これは処方箋のお会計に合算して支払います。詳しくは薬剤師までお問い合わせください。