アートを通して地域を元気にしたいと廃校のリノベーションを始めて8年目の月出工舎。

長年整備していた体育館では、ゴールデンウイークにメキシコとの国際交流展が再開されます。

廃校をリノベーションした月出工舎

公開 2022/04/30(最終更新 2022/04/28)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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廃校をリノベーションして誕生した施設

市原市南部で廃校となった月出小学校をリノベーションし生まれた月出工舎。

いちはらアートミックス第1回開催の2014年から毎回会場となっています。

第1回終了後からボランティアサポーターの手を借りながら周辺の空き家、里山の整備、校舎のリノベーションを行っています。

廃校をリノベーションした月出工舎
廃校をリノベーションした月出工舎

21年秋の第3回アートミックスではエリアを周辺部の森まで拡大しての開催となりました。

校舎をはじめ周辺の環境整備は「現状維持」を目的としています。

現状維持とは子どもたちが通っていた時の状態を維持すること。

校庭の遊具を塗り直し、荒れ果てて通行できなくなっていた道や、草木に侵食されたエリアなどの整備を進めました。

体育館は展覧会などでフレキシブルに使えるように稼働式の壁を設置。

「ようやく色んな事ができるフィールドが整った」と話すのは、月出工舎の統括ディレクターの岩間賢さん。

地域の人やボランティアサポーターとして活動してくれた人にも活用してもらえるよう運用方法を整えるのがこれからの目標。

さらにアートイベントを通じて、月出工舎を知ってもらい、人々のつながりを深くすることも目指します。

2月に開催した「『旅のかたち』いちはら× メキシコ月出工舎国際交流展」は10日間の開催でしたが、確かな手応えがあったといいます。

月出校舎「旅のかたち」の展示風景
2022年2月に開催された「旅のかたち」の展示風景

GWは月出工舎で楽しんで

GWには2月に開催した「旅のかたち」の再展示に加え、月出の森をテーマにしたワークショップにも力を入れます。

展覧会最終日には岸本静江さん(作家)と荒井規向さん(ラテンアメリカ研究者)によるトークイベント「メキシコをめぐる旅のかたち〜わたしの現在地点を考える〜」が開催。

また、アートミックス2020+で発表した田中奈緒子さん、岡田杏里さん、ヘラルド・バルガスさん、鈴村敦夫さん、風煉ダンスなどアート作品の展示や、新規アートプロジェクトの様子をパネルで紹介します。

月出工舎の1階にあるカフェスペースTSUKIDEYAでは、毎週末にヤマドリ珈琲がカフェを開いています。

GWのイベントに合わせた限定メニューにも注目したいです。(取材・執筆/案山子)

開催日/5月3日(火・祝)~8日(日)午前10時~午後4時
場所/月出工舎
住所/千葉県市原市月出1045 旧月出小学校)
観覧料/詳細はホームページにて
メール/info@tsukide.jp
HP/https://tsukide.jp/