2022年3月、日本一高い歩道橋・中の島大橋がかかる事でも知られる鳥居崎海浜公園が、木更津市と民間企業で連携して行う「パークベイプロジェクト」の一環でリニューアルオープンしました。
注目の新店舗から隠れたご当地スポットまで、木更津の魅力がギュッと詰まった新名所へと生まれ変わった鳥居崎海浜公園を早速リサーチ!
そのパワーアップした姿をご紹介します。
公開 2022/04/29(最終更新 2022/05/27)

花
48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/
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ココが変わった!鳥居崎海浜公園
鳥居崎海浜公園のリニューアルは、公園北側の中の島大橋入口付近を中心に行われました。
リニューアルのコンセプトは「食で結ぶ新たな交流」ということで、飲食店舗や宿泊施設の3店舗が公園内にオープンしました。
お店がオープンしたのは以前市営プールがあった場所。見違えるように美しくなりました。
店舗を中心に、アートが楽しめる空間づくりが行われています。
15分ごとに水が上がり、水遊びできる噴水もありました。お子さんが喜びそうですね。
また、夕陽や富士山を望める海辺にテラス席が設けられました。
園内の店舗が営業している22時ごろまでは、公園全体が美しくライトアップされます。
沈む夕陽と赤い橋を眺めながら、ライトアップされる園内を散策…なんてロマンチックすぎませんか!
それもそのはず。
鳥居崎海浜公園は「恋人の聖地像」が設置されている場所なんです。
「若いカップルがおんぶして中の島大橋を渡ると結ばれる」と、ドラマ「木更津キャッツアイ」で描かれたことが話題となり、中の島大橋は「恋人の聖地」に選定されました。
シーズンには橋の先にある中の島公園で潮干狩り場がオープン。
中の島大橋はカップルだけではなく、ファミリーにもうれしいスポットなんですよ!
中の島大橋から少し離れた富士見大橋の下をくぐった公園南側には大きな変更はありませんが、バスケットボールコート近くにあったトイレは美しく建て直されました。

駐車場は北側と南側、臨時駐車場の3カ所に、計215台分を整備。
長く市民から愛されてきた鳥居崎海浜公園は、ファミリーから大人までが楽しめる、おしゃれで美しい公園に変身していました!
公園を彩る個性豊かな3つの新店舗
鳥居崎海浜公園のリニューアル計画は2020年3月にスタートし、2021年7月に着工。
2022年3月18日にリニューアルオープンを迎えました。
オープニングセレモニーで渡辺市長(中央)は、「多くの方の尽力があって今日を迎えられました。ここが木更津の拠点となるよう盛り上げていきたい」と感無量な様子で語りました。
2022年3月18日のリニューアルオープン日に、開店した3店舗を取材しましたのでご紹介しましょう!
海を臨むレストラン&バー「舵輪」
まずは中の島大橋に一番近い場所にある「舵輪」。
舵輪ではコーヒーや地元食材の料理を提供しています。
メニューは固定せず、地元生産者が作った旬の食材や、お客さんの声を反映したメニューを提供していく予定なんだとか。

2階はバーになっていて、大きな窓からは海に沈む夕陽が望めます。大人の隠れ家といった空間ですね。
1階でテイクアウト用の「いちごと甘酒ラテ」(669円)をオーダーしました。
しっかりした甘酒の風味にいちごの甘酸っぱさがベストマッチ。
旬の食材を使い、足を運ぶたびに色々な料理が楽しめるそう。これは何度も通いたくなります。
「鮨屋に泊まる」がコンセプト「鳥居崎倶楽部」
中央の建物は「鮨屋に泊まる」がコンセプトの鮨オーベルジュ「鳥居崎倶楽部」。
空気が澄んだ日には目の前に富士山を眺めることができる贅沢な空間を味わえるのだとか。
ラグジュアリーなひとときが味わえるホテルです。
フードコートカフェ「HARBOR NICE DAY!」
最後にご紹介するのは「HARBOR NICE DAY!(ハーバー ナイス デイ!)」。
こちらは穴子料理「時津風」、カツカレー「木更津カツカレー」、パスタ「風の歌をきけ」、ハンバーグ「HAMBUR BOO!!」、コーヒー「木更津海浜珈琲」、炭酸飲料「SQUASH HARBOR」という6つの専門店が入るフードコートカフェです。
注文は中央のアイランドキッチンで行います。
海を眺めながら食事ができて、ペット入場OKのテラス席や、コンセントやUSBポート付きのカウンター席もあります。
「風の歌をきけ」の「葱と豚肉の柚子胡椒和風パスタ」(1,600円)をランチにいただきました。
柚子胡椒が効いたさっぱりとした味わいです。
たっぷりかかったシャキシャキの白髪ねぎと青ねぎが豚肉と合う!
付け合わせにサラダとミニ食パンも付いて食べ応えがありました。
写真映えスポット多数!古き良き木更津の風情も捨てがたい
新しくなった鳥居崎海浜公園には、たくさんの写真映えスポットがあります。
恋人の聖地像前や、海に面したテラス席「Lovers Terrace(ラバーズテラス)」などにはフォト台が設置されています。

しかし!個人的には以前のままの風情を残す公園南側も捨てがたいのです。
木更津甚句を広めたという芸妓、若福姐さんと現代の若い女性をモチーフにした「木更津甚句記念碑」。
良く見たら左の女性は、姐さんの背中を見て舞を学んでいるみたい。けなげな姿にキュン。
お子さんがのびのび遊べる「まごころ広場」もぜひ推したいところ。
写真左奥のサザエとあさりの遊具は、リニューアルに合わせて木更津総合高等学校美術部の皆さんにより、アートペイントが施されました。
あさりのペイントは富士山風。富士山が望める海にある、あさりとサザエのオブジェ。
まさにザ・木更津!といった存在感です。
新しいエリアも魅力的ですが、以前から残る南側エリアも、木更津の唯一無二の場所として、大事に伝え残していきたい。
新旧併せ持つその魅力を、ぜひ現地で味わっていただきたいです。
進化し続ける「みなとまち木更津」に期待
鳥居崎海浜公園のリニューアルは、木更津市と公募で選ばれた民間企業(代表企業・大和リース株式会社)が連携し、木更津港周辺の公園を整備する「パークベイプロジェクト」の一環で行われました。
パークベイプロジェクトとは、木更津発展のシンボルである「みなと」を官民が一体となって再生させようというもの。
木更津港周辺の公園に民間企業の集客施設を誘致し、公園の賃料や施設の収益を公園の管理費用などに還元することで、市の財政負担が軽減できるメリットがあるのです。
プロジェクトでは今後も民間の事業者から提案を募り、中の島公園、吾妻公園、交流厚生用地を候補地に、それぞれ「レジャー」「健康、運動」「文化」がテーマの交流拠点作りや富士見通りの再整備を行い、官民が連携して市に賑わいを作り出したいと考えているとのこと。

鳥居崎海浜公園を取材し、公園から望める美しい景観は、木更津の財産だと感じました。
観光資源を掘り起こし「みなとまち木更津」を再生させる、今後の取り組みに注目です。
住所/千葉県木更津市富士見三丁目5番
営業時間/舵輪 11時30分~22時 カフェコーナー 10時~20時 月曜定休
鳥居崎倶楽部 11時~22時
HARBOR NICE DAY! 11時~21時30分(LO20時30分) 水曜定休
駐車場/215台(公園北側、南側、芝生広場臨時駐車場)
アクセス/電車の場合:JR内房線木更津駅より徒歩15分
車の場合:(東京方面から)東京湾アクアライン経由「木更津金田IC」下車15分
(千葉方面から)東京湾アクアライン連絡道経由「木更津南IC」下車10分
バスの場合:JR内房線木更津駅「西口」より約3分
※新たに「鳥居崎海浜公園前」停留所が設置され、3月18日より運行を開始。
乗り入れ路線:高速バス「木更津東京線」、路線バス「木更津鴨川線」
問い合わせ/0438-23-8467 (木更津市役所都市整備部 市街地整備課 公園係)