流山市で昨年12月、移動スーパーの運行が開始されました。

軽トラックの荷台に野菜や肉、弁当、日用品などを積み、近くに食料品店のない地域や高齢者が多い地域を巡回します。

【流山市】トラックに食料品など約650品目がびっしり!移動スーパーで買い物支援
移動スーパー車両の外観

公開 2022/05/03(最終更新 2022/04/28)

ちいき新聞ライター

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市とスーパーが協定 買い物を支援

この事業は、市と株式会社カスミが「地域の見守りと買い物支援活動推進に関する協定書」を結び、実現しました。

軽トラの3面のパネルを上げると、そこはお店に早変わり。

生鮮食品の他、加工食品、冷凍食品、日用品など約650品目がびっしり積まれています。

【流山市】トラックに食料品など約650品目がびっしり!移動スーパーで買い物支援
荷台は三方が陳列棚になる
【流山市】トラックに食料品など約650品目がびっしり!移動スーパーで買い物支援
棚には商品がびっしり

車両に乗り込む必要がないため、足の弱い人や車いすの人も利用しやすいです。

運行は月曜日から金曜日。販売場所は公園や自治会館、福祉施設など28カ所。

1カ所に15分ほど停車し、日替わりで1日6〜9カ所を巡ります。

販売場所は、市が生活支援コーディネーターなどの協力を得て提案し、(株)カスミが選定。

軽車両は小回りが利き、必要としている人の所へ小道も難なく進み、狭い場所でも開催できます。

買い物の楽しみと、地域の見守りを実現

利用者からは「毎回、家族3人のお弁当を買いに来ている」(80代男性)、「初めて来た。市のごみ袋が買えて助かった」(80代男性)、「体操教室の帰りに必ず寄る。ちょっとしたものが買えてありがたい」(70代女性)、「アイスが買えてうれしい」(小学生)、「便利だと思った」(高校生)、などの声が届きます。

オンラインでの買い物も浸透してきていますが、商品を間近に見ながらの買い物は、やはり楽しそう。

利用者同士が顔見知りになり、会話も弾むことも。

販売員の二人は「卵ある?」の声に答えたり、お客さんが商品を袋に詰めるのを手伝ったりと大忙し。

遅れて足早にやって来ようとする人には、「まだ大丈夫ですよ」と手を振りながら声を掛け、利用しやすい空気づくりも欠かしません。

車に載っていない商品も、要望があれば次回持ってきてくれるとのこと。

クレジットカードも使用可能です。

市の担当者は「利用者は大半が近隣の方。ここで顔を合わせることで社会参加につながり、小さなコミュニティーが生まれる。地域の見守りも期待できます」と話します。(取材・執筆/緑)

※問い合わせ
電話/04-7170-5600
フードスクエアカスミ柏中新宿店(午前10時〜午後5時)