何にもとらわれず「毛糸」で「遊ぶように」さまざまな作品を作り出せたら…そんな思いから作家の道を歩み始めた糸遊さんに話を聞きました。

公開 2022/05/30(最終更新 2022/05/27)

作家として、表現者としての創作活動
八千代市や佐倉市でハンドメイド作品の創作や販売、仲間づくりを楽しんできた糸遊さん。ある時「表現者」として歩んでいきたいという気持ちが芽生え、昨年12月に個展を開くことを決意。
これまで信頼関係を築いてきたさまざまな分野の作家たちに、自分からコラボレーションを持ちかけました。
ドライフラワー作家とのコラボでは、春の芽吹きを感じた動物たちがもそもそと動き出そうとする様子を表現。
一方、秋は落ち葉に埋もれた動物たちなど、バラバラだった自身の作品一つ一つが、四季折々のストーリーを持つようになりました。
糸遊さんの最初の個展「絲(いと)あそび」の展示作品
「人と関わることで自分の表現の幅も広がっていきました」とうれしそうに語る糸遊さん。それまでは「かわいい」だけで満足していた動物たちの表情にも、個展を通じて変化が生まれました。
野生味や自我を感じさせる他、うっとりするような優雅で詩的な空気をまとっているようです。
同時に、自身の考え方の変化についても語ってくれました。
「個展展示作品の制作中に、イベント販売で売るものと個展の『作品』は別物だと区別していました。でもお客さまにとっては『売り物か作品か』ではなく、心に響くかどうかなんです。響けば見て、手に取ってもらえます。イベントの作品販売中にお客さまの反応を見てそう気付きました」
プロの作家とのコラボ「二人展」
縁あって今年3月にはプロのパステル画家・青野広夢さんと八千代中央のギャラリー「ARTSEED」で「二人展」を開催。
「青野さんの作品を見て、いつかこの人と一緒に仕事がしたいと思ったんです。優しさとかわいらしさ、穏やかだけど強いメッセージ性を兼ね備えたすてきな作家さん」と糸遊さんは目を輝かせます。
作家として新たな一歩を踏み出した糸遊さんの夢は、彼女が作り出した動物たちと共に成長し広がっていくのでしょう。
「二人展」展示作品

糸遊さんの活動や最新情報はinstagramから▼
Instagram/@itoyu1025(https://www.instagram.com/itoyu1025/?hl=ja)