訪れた国や地域90以上、海外への旅は213回。

旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本旅行作家協会顧問理事、日本エッセイスト・クラブ理事、日本外国特派員協会会員。ちばぎん総合研究所発行『マネジメントスクエア』の連載「旅の達人が見た 世界観光事情」他、多数の旅行エッセーを執筆。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

 

トーンペアの丘の展望台より、街を望む
トーンペアの丘の展望台より、街を望む

公開 2022/06/25(最終更新 2023/03/09)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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個性的な塔が立ち並ぶ旧市街を歩く

バルト3国の中で最北に位置するエストニアの人口は約130万人。

そのほぼ3分の1、42万人が首都タリンに暮らしている。

旧市街を取り囲む長さ2㎞弱の高く分厚い城壁。

そこに現在も残る25の城壁の塔には、「のっぽのヘルマン」や「ふとっちょマルガリータ」などの愛称の付いたものもある。

城壁に上ることができる
城壁に上ることができる

旧市街はトーンペア城、アレクサンドル・ネフスキー聖堂や大聖堂のあるトーンペアの丘と、東側に位置する下町の2つの地区からなる。

タリン旧市街の案内標識
旧市街の案内標識
トームペア城が国会議事堂に
トーンペア城が国会議事堂に
アレクサンドル・ネフスキー聖堂
アレクサンドル・ネフスキー聖堂

丘の上と下町とは、ピック・ヤルク通りとリュヒケ・ヤルク通り、この2本の道で結ばれている。

丘の上の展望台に立つと、右から左へ、聖ニコラス教会、旧市庁舎、そしてタリンで一番高い聖オレフ教会の塔まで、旧市街の塔のある風景を一望のもとに眺めることができる。

エストニアの旅で重宝するあいさつは

旧市街の中心ラエコラ広場の南に建っている、塔のある建物が旧市庁舎。

タリンの中心ラエコヤ広場に建つ旧市庁舎
タリンの中心ラエコヤ広場に建つ旧市庁舎

この塔の上、天辺に立っているのが「トーマスおじいさん」と呼ばれる風見。

旧市庁舎の塔の上に、トーマスおじいさんの像
トーマスおじいさん

広場の北東の角に、現役ではヨーロッパ最古といわれる、蛇の看板の市議会薬局がある。

市議会薬局の看板
市議会薬局の看板

城壁の上を歩き、カタリーナの通路などの路地歩きを楽しむ。

観光客に人気の路地、聖カタリーナ通り
観光客に人気の路地、聖カタリーナ通り

街歩きの途中、人と擦れ違ったときには「テレー」。

これがタリンでの朝のあいさつだ。

しかも、昼も夜も使える。

エストニアを旅する際には便利な言葉だ。(文・写真/秋山秀一)