四街道市は、県内でも有数のヘイケボタルの生息地。

現在は市内の9カ所でホタルが見られますが、その数は減少傾向に。

保護活動に取り組む四街道自然同好会を取材しました。

ヘイケボタル
ヘイケボタル

公開 2022/06/29(最終更新 2022/06/29)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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減少するホタルを守るための取り組み

四街道自然同好会
ヘイケボタルの生息地の一つ・旭中学校下谷津

発足して33年の「四街道自然同好会」は、四街道に生息するヘイケボタルの保護に力を入れています。

かつては、ホタルの乱舞を見ることができた四街道。

田んぼ沿いの木は、ホタルの光によりクリスマスツリーのようだったといいます。

しかし、人口増加と反比例するようにその数を減らしています。

そこで立ち上がったのが「四街道自然同好会」。

四街道の自然を守り、ホタルの生息を守るため、保護活動を1994(平成6)年からスタート。

現在は夏に生息調査とホタル観察会、春と秋に自生地の草刈りや水路の整備といった作業を行っています。

湿地を好むホタルは田んぼとその周辺に生息していることから水辺の確保は欠かすことができません。

毎年、生息地に生い茂る草を刈り取る作業は重労働ですが、ホタルが好きな仲間が集まり作業を継続しています。

四街道自然同好会
草刈りをする環境美化の会の皆さん

若い世代の参加が喫緊の課題

コロナ禍で中止が続いていたホタル観察会ですが、今年は3年ぶりに開催予定。

「予約なしで参加できるので、この機会にぜひ貴重なホタルを見ていただきたい」と会長の晝間初枝さん。

また観察の際は、光でコミュニケーションをとるホタルにライトなどの強い光を当てないこと、ホタルを持ち帰らないことなどマナーを守って楽しんでほしいとのこと。

ホタルを観賞できる市内9カ所では、それぞれでホタルの保護活動が行われていますが、活動をけん引してきたメンバーの高齢化が課題となっています。

若い世代への参加の呼びかけや行政との連携を密にして、ホタルの里の保全に取り組んでいきたいといいます。

都市部でホタルが見られる環境は貴重。

ホタルが安心して暮らせる環境を、私たち一人一人も考えていきたいものです。(取材・執筆/青と緑)

四街道自然同好会『ホタル観察会』
開催日時・集合場所/
(1)7月29日(金)
旭公民館 
住所/千葉県四街道市和田54-10
午後7時集合
(2)8月4日(木)
グリーンタウン中央公園
住所/千葉県四街道市旭ケ丘3-2-5
午後7時集合
予約不要・参加費無料

※問い合わせ
TEL/090-9970-4888 晝間
四街道自然同好会ホームページ
https://www.y-sizen.com/