千葉と茨城の県境の地域で、定期的にコーヒーの香りが漂います。

「ちばらき珈琲」のキッチンカーからです

「ちばらき珈琲」はフェアトレードで、発展途上国の生産者が不当に低価格で取引を強いられることを是正し、貧困のない社会を目指しています。

ちばらき珈琲
キッチンカー

公開 2022/07/21(最終更新 2022/07/20)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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ラオスのコーヒー生産者に適正な対価を

代表の芳村さんは大学2年生の時、国際協力団体の一員として、ラオスにおけるフェアトレードの現地調査に参加しました。

あまり知られていないのですが、ラオスは高品質のコーヒー豆の名産地です。

ちばらき珈琲
ちばらき珈琲店舗・芳村さん

そこで芳村さんは、フェアトレードで輸入されているラオスのコーヒー豆を取り扱う自家焙煎コーヒー豆屋を2017年に創業。

守谷市みずき野に設けた店舗は、木々に囲まれた広い公園の中にあります。

その他、オンライン販売、移動販売もしています。

「ちばらき珈琲」では、1本の木から5%しか取れない貴重な豆、ピーベリーをぜいたくに使った豆や、ウイスキーの香りを移した豆など、珍しい豆も販売し、カフェや製菓店からの注文も多く届きます。

「本物のコーヒーのおいしさを広めることができる」と取り引き先からも高い評判を得ています。

守谷市の20周年記念品の一つに「ちばらき珈琲」が入るなど、地元に定着してきています。

フェアトレードが目指す心の交流

ちばらき珈琲
現地の人と豆の選別作業をする芳村さん

「僕たちが目指すのは、消費者に質の良いコーヒーを提供することだけではありません。日本のこの地域で、人と人との心のこもった交流の場を提供するのも大切な目標です。オンラインで簡単に購入できますが、わざわざ遠くから買いに来てスタッフとの会話などを楽しむ人、キッチンカーを心待ちにしてくれる人がたくさんいてうれしいです」と芳村さん。

芳村さんは年に1回ほどラオスを訪れ、現地の人との信頼関係を築いています。

「作業を手伝うなどして、コーヒーを育てる農家の方の知恵と努力に感銘を受けます」と芳村さんは話します。

(取材・執筆/敏恵)

ちばらき珈琲

TEL/0297-33-9252 芳村
メール/kencoffee.4164@gmail.com

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