創業25年を迎え、今や千葉県を代表する企業となった(株)ZOZOでは、アパレル企業としては珍しく、地域とのコミュニケーションに特化した部署を配置しています。

「創業の地・千葉に恩返しがしたい」という思いの下、さまざまな取り組みに挑戦中!

CI(コーポレート・アイデンティティ)室フレンドシップマネージメント部ブロック長の篠田ますみさん
CI(コーポレート・アイデンティティ)室フレンドシップマネージメント部ブロック長の篠田ますみさん

公開 2022/08/05(最終更新 2022/08/25)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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地域性を重視した心の通った交流

ZOZOといえば、ECサイト「ZOZOTOWN」が有名ですが、地域貢献や次世代育成にも力を注いでいます。それを担うのが、CI(コーポレート・アイデンティティ)室フレンドシップマネージメント部。

自治体との連携やスタッフ間のコミュニケーション推進など、社内外の交流を深めるべくメンバーが積極的に活躍しています。

同社は、2021年春に海浜幕張から西千葉に本社を移転。それまではマリンスタジアムのネーミングライツ取得など、街全体を盛り上げる取り組みが中心でした。

「西千葉はいわゆる住宅街。そんな地域性もあって、人や店舗といった、以前よりも『粒度の細かい』交流が中心になってきました」と話すのは、同部ブロック長の篠田ますみさん。

例えば、社屋正面の「ZOZOの広場」を住民に開放したり、スタッフなじみのコーヒーショップとコラボ商品を作ったり。街の暮らしに自然と溶け込む温かなコミュニケーションを大切にしています。

西千葉「Eureka Coffee Roasters」とのコラボ商品。パッケージには街の人の写真が
西千葉「Eureka Coffee Roasters」とのコラボ商品。パッケージには街の人の写真が

「ですが、移転前には不安もありました」と篠田さん。突然やって来た企業を住民は受け入れてくれるだろうか。また、従業員は新しい街に愛着を持ってくれるだろうか…。

そこでデザイナーの発案で、社屋の建設現場を囲う外壁にスタッフが街のイラストを描くことに。約4カ月の間、交代で現地に赴き、街の地図を描き続けました。「その間、住民の皆さんが気軽に声をかけてくれて、『ZOZO』という企業を認知してもらえるきっかけになりました」と振り返ります。

長さ27m×高さ3mの工事現場の仮囲いに描いた街の地図
長さ27m×高さ3mの工事現場の仮囲いに描いたの街の地図

移転を間近に控えた2021年の年始には、社内に向けて西千葉のガイドマップ(冊子)を作成。飲食店など約60店をほぼ2人で回り、取材・撮影をして作り上げた大作です。それを見たスタッフから、転を楽しみにする声が聞かれるようになったといいます。

また、2022年7月20日~8月4日の期間には、本社屋の大きなガラス窓に巨大な落書きアートが出現!

本社屋の窓に描かれたユニークな動物たち
本社屋の窓に描かれたユニークな動物たち

思わず笑顔がこぼれる楽しいアートは、代表取締役社長、副社長、取締役と社員が一緒に描いたもの。ZOZOで働く個性豊かなスタッフたちを、それぞれ特徴を持つ動物たちに重ねているそうです。

未来を担う子どもたちへの働きがけも

「ZOZOの広場」では、小さい子どもや小学生らが伸び伸びと遊ぶ姿が見られます。「オフィスからその景色を見ていると気持ちが和みます」と篠田さんも笑顔。

「ZOZOの広場」ではスケボーやボール遊びを楽しむ子どもも
「ZOZOの広場」ではスケボーやボール遊びを楽しむ子どもも

さらに、「企業理念『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。』の実現のため、子どもたちに『楽しく働く』ことの素晴らしさを伝えていきたい」と目を輝かせる篠田さん。近隣小学校の課外授業の一環として社屋の見学を受け入れる他、県内の小中学校に向けた出前授業の取り組みにも精力的です。

「私たちが楽しく働くことで、子どもたちはもちろん、地域の方へもポジティブな感情を伝播できたら」。

ZOZOならではの自由な発想と行動力で、これからも街の人を笑顔にしていくことでしょう。