市川市北部に位置し緑も多く残る柏井町で、大柏川沿いの歩道の清掃や植栽を行っている「大柏川かはづ会」。

およそ10年の活動について代表に話を聞きました。

公開 2022/08/18(最終更新 2022/08/17)

ちいき新聞ライター

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ごみを捨てる人の気持ちを変えるには

「大柏川かはづ会」のメンバー
5月、ヒマワリの種をまく「かはづ会」のメンバー(左端が宇野さん)

「大柏川かはづ会」代表の宇野友章さんは会社を定年退職後、まず地元の大柏川沿いのごみ拾いを始めました。

ごみ拾いをしながら「拾うだけでは駄目だ。ごみを捨てる人に、捨てさせないようにするにはどうしたらいいのだろう」と考え、花を植えることにしたといいます。

「きれいな花が植えられている所にごみを捨てる人はいないだろう。美しいものを見て嫌な気分になる人もいないだろう。歩く人の気持ちもきっと良くなる」と思い、奥さんやその友人、ご近所さんなど賛同してくれた人らで植栽の活動も始めました。

コロナ禍以前は小学生から高校生のボランティアと一緒に活動もしていたといいます。

大柏川沿いの歩道
大柏川沿いの歩道。数年前、小学生から高校生のボランティアと一緒に植えたアガパンサスが今年もきれいに咲いている
アガパンサス
アガパンサス

ヒマワリ2000本の栽培にも挑戦

2年前からは、近くにある約600㎡の休耕地に2000本のヒマワリを植え始めました。

きっかけは数年前、宇野さんが福島県のNPO法人チームふくしまが行っている東日本大震災復興支援活動「福島ひまわり里親プロジェクト」に共感し、柏井町でもヒマワリを植えてみようと思ったこと。

休耕地の地主さんと交渉し、栽培を始めました。

昨年は種まきが遅くなり失敗してしまったそうですが、今年はうまく育ち、7月中旬には見頃を迎えました。

満開のヒマワリ畑
7月中旬、満開のヒマワリ畑

8月上旬には種取りを行い、希望者には種を配るとのことでした(7月下旬取材時の予定)。

生き物を介した地域交流も

花を育てるだけではありません。

3年前に会員に加わった伊藤勝さんがメダカやカブトムシを飼い始め、道行く子どもたちを楽しませているといいます。

カブトムシハウス
カブトムシハウス1号棟
メダカの水槽
伊藤さんが育てているメダカの水槽

「かはづ会」では、育てている花やメダカ、カブトムシは、欲しい人には差し上げているといいます。

畑の中に看板
花が欲しい人には差し上げている

花や小さな生き物を介して交流が生まれ、こうした活動が今後も続いていきますように。

(取材・執筆/松)

※問い合わせ
TEL/090-4058-2069 宇野
メール/unotom@fine.ocn.ne.jp
ヒマワリ畑住所/市川市柏井町2の25の1、24の1

※花やメダカ、カブトムシ、ヒマワリの種が欲しい人は事前に連絡を