流山市で最初に開校した流山小学校が今年、創立150周年を迎えました。

地域とともに歩んできた同校の歴史を振り返る企画展が、流山市立博物館で開催中です。

流山小学校
門柱をくぐって会場へ

公開 2022/08/29(最終更新 2022/08/26)

ちいき新聞ライター

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県庁所在地・流山で教員を養成し各地へ

1872(明治5)年、学制が発布され、全国で小学校の設置が進められました。

流山小学校
メニューや食器の変化がわかる給食サンプル

印旛県の県庁所在地だった流山には、小学校の教員を育てるための印旛官員共立学舎(現・千葉大学教育学部)が開校。

同年9月、その付属機関として常与寺内に誕生したのが流山学校(現流山小学校)です。

流山小学校
学芸員の丁寧な解説が好評の展示解説会

企画展では、流山小の歴史、今と昔の学校生活、地域との関わりの3つを主なテーマに、約50点の資料や写真、文化財などを展示。

1962(昭和37)年まで使用されたチャイム代わりの振鈴や、普段は校内にある流山市指定有形文化財「流山黌」の額と瓦も見ることができます。

流山小学校
懐かしの教室風景

また、住民の寄付により校舎が建てられたことや、地域の祭りのために学校が早く終わったこと、当時は公共のホールがなく、成人式や流山橋の起工式など市の行事が同校で行われていたことなど、地域とともに歩んできた歴史の一端を垣間見ることができます。

担当学芸員は「歴代の校舎を図面と写真でぜひ見比べてください。特に大正5年の卒業写真は、流山黌の額が写っており、校舎の玄関が常与寺の本堂入り口を再現していることも見て取れるので注目です」と話します。

期間中は展示解説会やまちめぐりも開催

会場入り口では流山小学校と書かれた門柱が出迎えてくれ、黒板や机が並ぶそばでは校歌や創立150周年記念ソングを歌う児童の歌声が流れ、小学生に戻った気分になります。

今と昔の給食や通知表、運動会のプログラムなどの展示は、卒業生でなくても懐かしく感じることでしょう。

流山小学校
サイコロを振って昭和36年の流山小の出来事を知ろう

期間中は学芸員による展示解説会や、NPO法人流山史跡ガイドの会の案内で流山小学校や常与寺などを巡る「本町まちめぐり」も行われます。(取材・執筆/琉)

会期/~11月13日(日)午前9時30分~午後5時
※月曜(祝日は開館し翌平日休館)と9月30日(金)は休館
場所/流山市立博物館
住所/千葉県流山市加1-1225-6
料金/無料

展示解説会
日時/9月24日(土)
   午前10時30分~午前11時30分、午後1時30分~午後2時30分
定員/各回15人
料金/無料 ※要申込

本町まちめぐり&展示解説会
日時/10月23日(日)、11月6日(日)午前9時30分~正午
定員/各回15人
料金/無料 ※要申込(10月2日から受付)

問い合わせ
電話/04(7159)3434 
流山市立博物館