台風、竜巻など、自然災害が頻発する昨今。
時として私たちの生活に密接な窓が被害に遭うこともあります。
「効果的な窓ガラス対策」とは?
リケン工業(千葉県柏市)の宮原さんに話を聞きました。
教えてくれたのは…
リケン工業株式会社
代表取締役 宮原 隆敏さん
公開 2022/08/25(最終更新 2022/08/29)

増加する自然災害 事前に備えるには
今年7月、埼玉県北部で記録的大雨と突風により、住宅が浸水したり、トタンが飛ばされたりするなどの被害が発生しました。
自然災害が多発する中で、自分の身や家族を守るために、どんな住まいの対策が必要なのでしょうか。
住まいにとって危険なのは、台風や竜巻の風圧そのものより、強風で飛ばされたものがぶつかること。
近年、強度が増しているといわれる台風は、屋根瓦や屋外看板、折れた木々の木片やごみを吹き上げることがあります。
それらによって窓ガラスが割れてしまう危険性もあり、大きな被害を避けるために何らかの対策を事前に考えておきましょう。

窓から大被害につながることも
風で飛ばされたものによりいったんガラスが破損してしまうと、窓ガラスは窓枠から脱落してしまいます。
ガラスの破片は鋭利なため、重大なけがにつながる恐れがあるほか、開いた穴から住宅の中にもろに強風が入ってくることになります。
風により室内の物が破損するだけでなく、最悪の場合は屋根が飛ぶなど、建物の崩壊につながる恐れもあります。
大型台風の襲来前、窓ガラスの破損対策として養生テープが売り切れるなどの騒動も発生しました。
最も安価で容易な対策ですが、テープを貼られていない部分に飛来物が衝突した場合、ガラスが破損し、飛来物が貫通してしまいます。
また飛散防止フィルムを貼るという方法もありますが、かなり厚めのものを使用しないと、防災用途としては十分な効果が期待できません。
安心を手に入れよう「後付けシャッター」
長い目で見て有効な手段として、シャッターを取り付ける方法があります。
1階だけでなく、2階の窓にもシャッターを設置することで、飛来物から窓ガラスを守ることができます。
後付けで簡単に取り付けることができ、足場を組む時間を除けば、作業時間は1カ所1、2時間程度。
風の揺れや音による怖さも軽減され、安心感があります。
そして一度取り付けたら寿命は長く、メンテナンスもほとんど不要。
防犯効果や防音効果も期待でき、窓と二重になることで断熱効果が上がるというメリットもあります。
シャッターにはさまざまなタイプがありますが、閉めた時に窓をぴったりと覆うタイプが一般的です。
費用はサイズや機能、設置する場所などによって変わるので、取り付ける際には業者に現場を下見してもらい、見積もりを出してもらいましょう。
いつ起こるか分からない自然災害。
いざという時に慌てないで済むように「備え」と「対策」を心がけましょう。