朗読の会「もえぎ」は、白井市文化センター図書館2階 研修室で、年に4回(3月・6月・9月・12月)、大人のための朗読会ライブを開催しています。

公開 2022/08/29(最終更新 2023/02/17)

子どもではなく大人向けの本を読む
もえぎは、代表の佐藤さんを中心に、2010(平成22)年に10人のメンバーで発足、同年12月に初めての朗読会ライブを行いました。
白井市には大人のための朗読会がなく、「大人向けの本を生の声で届けたい」という思いだったといいます。
会の名前「もえぎ」のもととなった「もえぎ色」とは、春先に萌え出た木の若芽の色を表す日本古来のもので、「希望」や「朗読に対する気持ち」を重ねました。
朗読会では、もえぎ色の服や手作りコサージュを身に着け、季節感ある装飾を施します。

朗読スキルは図書館長のお墨付き
メンバーは、白井市の広報を音声訳するボランティア団体所属で、全員が20年以上活動しています。
また、一時期図書館の音訳協力者でもありました。
図書館長の鎌田さんは、もえぎの朗読スキルを高く評価し、「語り部が民話や教訓話をすることから始まり、本になって、読書という形になった。語りを聞くことは、読書の原点回帰ではないか。朗読会は生の声なので、音の波動や語りかけてくるような指向性を感じる。コロナ禍でも朗読会開催を熱望している人が多い」と話します。
図書館は、場所の提供、ホームページ掲載、朗読本の展示、当日の館内放送などで協力。
利用者から、次の朗読会日程や、朗読を予定している本に関する貸し出しの問い合わせもあり好評です。
作品選びに悩むも感想に喜び
現在会員は8人。
1回のライブで4人が朗読を行い、1人の持ち時間は15〜20分程度。
作品選びはとても難しく、エッセー、現代物、時代物の他、なるべく偏らない構成を心がけます。

長いものは抜粋しますが、骨格だけでなく、作品の持ち味を生かすのに苦労しています。
抜粋の仕方や、読み方、解釈など、お互いの朗読を聞き合い修正していきます。
時には厳しい意見も出ますが、切磋琢磨したからこそ、この12年続けてこられました。
作品選びもそれぞれ違うため、初めて取り組むジャンルなどもあり、今後もやりがいや楽しみは尽きません。

コロナ以前は、プラネタリムや老人会などの出演依頼も受けていました。
定期朗読会もコロナで中止していましたが、再開後、多くの来場者が集まったことは、何よりの喜びでした。

ライブ後に「過去の体験が思い出されて懐かしい」などの感想やリクエストをもらうことは楽しみであり、メンバーの励みでもあります。
大人のための朗読会
※感染症の状況によっては日程変更あり
日時/9月2日(金) 午後1時30分~
場所/白井市文化センター図書館2階 研修室
住所/千葉県白井市復1148-8
料金/入場無料
問い合わせ
TEL/047-492-1122
白井市立図書館
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