八千代市保品地区にある野草保存園は、子どもたちが自然を体験できる場所。

地元の希少な植物や生き物に、大人も子どももワクワクしながら五感をフル稼働させてみませんか?

田んぼは多様な生物の命のゆりかご
人を養う田んぼは冬に水を抜かないことで多様な生物の命のゆりかごになる

公開 2022/09/05(最終更新 2022/09/02)

瑞希

瑞希

勝田台・志津界隈で子育てもはや15年。佐倉の自然と歴史の魅力にハマり、まち歩きガイド中。家庭菜園と散歩とハモるのが大好き。心燃やしている人との出合いがエネルギー源です。

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地元・谷津田の生き物たちと出会える!

野草保存園があるのは、谷津田の景観が残る保品地区。

八千代市少年自然の家(現在休業中)がある付近で、伊勢谷津の斜面林に囲まれた湿地エリア。

「八千代自然と環境を考える会」では20年以上前から絶滅の危機にある八千代の植物を集め、外来種に負けないように保全管理をしてきました。

昨年刊行された『保品野草保存園記録集2』を見ると、珍しい野草の美しさや多彩さに驚かされます。

ミソハギ
ミソハギ
白い植物
白いけれど植物

9月17日(土)には、保品地区の野草保存園で自然観察会を再開します。

講師はこのフィールドを熟知する八千代市少年自然の家・元指導員の杉浦征生さんです。

八千代市少年自然の家・元 指導員の杉浦征生さん
八千代市少年自然の家・元指導員の杉浦征生さん

初めて参加した人は、町中では見られないシオカラトンボやイトトンボなどが飛び交い、珍しい野草たちと出会える風景に驚くかも。

トンボはヤゴの間は水中で育ち、成虫になると食草昆虫を求めて林や草原を飛び交います。

湿地と林と台地からなる谷津田は、トンボにとって貴重な生息環境なのです。

ナツアカネ
ナツアカネ

子育て世代が引き継ぐ保全活動

会の発足メンバーが高齢化する中、先輩たちから生き物の生態を教わり、共に谷津田整備をしてきた子育て世代の親たちが活動を引き継いでいます。

会の代表を引き継いだ藤原さんは、森のようちえん「さくらんぼ」の保育者。

「遊ぶのにちょうどいい小川があり、子どもたちはドジョウやザリガニを捕まえるのに夢中。オニヤンマやヘビの抜け殻にドキドキしたり、アケビや草イチゴなど食べられる野草にワクワクしています」と笑います。

なが〜いヘビの抜け殻
なが〜いヘビの抜け殻
あけび
あけび
ドジョウ
ドジョウ

地元で先輩たちが守ってきてくれた身近で希少な自然。

藤原さんは「命あふれる自然の中、ワクワクドキドキする時間は、自分も自然の一部だと思い出す大切な経験になるかも」と期待しています。(取材・執筆/瑞希)

開催日時/9月17日(土) 午前9時半~午後2時
集合場所/八千代市少年自然の家駐車場
対象/小学生以上。小学生未満は親子で参加を
参加費/100円
定員/20人

申し込み
メール/y.hoshina.1992@gmail.com(藤原)
Facebook/八千代自然と環境を考える会