松戸市の平賀町内会のメンバーが有志で集い結成した「平和会」は、高齢者が地域に貢献し心身ともに元気に過ごせる環境作りを行っています。

公開 2022/09/29(最終更新 2022/09/13)

美しい本土寺を守る平和会
全国的にも「あじさい寺」「四季花の寺」として親しまれている本土寺は松戸市の平賀に所在しています。
平賀町内会の歴史は長く、現在会員は約800人でさまざまな地域活動を行い、交流を図ってきました。
本土寺と平賀町内会のつながりも深く、町会のメンバーで結成された「平和会」は「訪れた人たちにお寺の美しさを存分に楽しんでもらいたい」という思いから、有志で清掃を行うようになりました。
現在は毎月1日の朝7時から8時まで活動しています。
「猛暑や極寒の時季、紅葉が終わった後の落ち葉シーズンは大変ですが、私たちが住む平賀に本土寺が所在していることはとても光栄です。この場所を美しく守れることを誇りに思います」とメンバーたちは話します。

地域交流で老後を豊かに
当会は1968年に設立され50年以上さまざまな活動を続けてきました。
60歳以上の人なら誰でも参加でき、「高齢者が生き生きと活躍できる環境作り」を目指しているそう。
現在の会員は51人で毎月ウオーキングやグランドゴルフ、カラオケ、麻雀、手芸などバラエティーに富んだ活動を行っています。
会長の濵﨑さんは「手芸では着物をスモックやティッシュケースにリメークしたりして、和気あいあいと楽しんでいます。また、お弁当を食べて夕方まで活動することもあります」と話してくれました。

松戸市からの支援で「平賀会館」を利用できるようになり、屋内の活動もさらに充実したとのこと。
日本では海外に比べ高齢者に親しい友人が少ないというデータもあり、地域の人たちとのコミュニケーションは生活を豊かにし、認知症のリスクを下げるともいわれています。
メンバーたちは「健康で有意義な老後をみんなで送っていけたらいいですね」と温かい笑顔を見せてくれました。(取材・執筆/半藤智津江)
本土寺清掃ボランティア
毎月1日午前7時〜午前8時(雨天時は中止)
問い合わせ/080-3201-8810 濵﨑