水木洋子さんが暮らした私邸でしばし時空を共有。

関連資料が展示される市川市文学ミュージアムへと足を延ばせば一層理解が深まるでしょう。

公開 2022/10/07(最終更新 2022/09/30)

ショー

ショー

市川・船橋担当。主に市内の歴史、民話、建造物、イベント等の情報発信。個人的には1980年代より、東京・昭和初期の面影を撮影中。1989年銀座ニコンサロンで個展「都市観察―木造3階建てのまわりでは」、2010年オリンパスギャラリーで「トーキョー・人模様」

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脚本家 水木洋子氏と市川市

映画やドラマの脚本で有名な水木洋子さんは市川市八幡に住み、多くの作品を執筆しました。

主な作品に「ひめゆりの塔」「浮雲」「純愛物語」「裸の大将」「竜馬がゆく」などがあります。

第1回菊池寛賞、キネマ旬報ベストテン1位を5回受賞など受賞歴多数。

戦後の日本映画の黄金期を担った女性脚本家です。

水木さんは2003年、92歳の生涯を閉じました。

水木洋子(水木邸にて30代)
水木洋子さん(水木邸にて30代)

自宅や原稿など全ての財産は、水木さんの生前の意思により市川市に寄贈。

それを元に市川市が「市川市水木洋子文化基金」を設立、水木洋子市民サポーターの会と共に顕彰事業を行っています。

市川市文学ミュージアムで寄贈の貴重な資料を保存・紹介するとともに、1947年から住んだ「水木洋子邸」を公開しています。

「水木邸」と「文学ミュージアム」訪問

水木邸は、JR本八幡駅から約15分、京成八幡駅から約10分。

閑静な住宅地を進むと生垣に囲まれた水木邸があります。

見学者に市民サポーターの皆さんが案内をしてくれます。

庭から見た水木邸、右が書斎左が広縁
庭から見た水木邸、右が書斎左が広縁

ダイニングキッチンには水木さんの暮らしぶりを伝える生活資料の展示が。

暮らしぶりを伝える生活資料
暮らしぶりを伝える生活資料

中央の和室には飾り棚、特注の電気蓄音機が並びます。

和室に飾り棚

年に何回かこの電蓄で音楽鑑賞会が開かれます。

和室の隣は全面窓で庭に面した広縁があり、ゆったりと庭の光が感じられる。

全面窓 で庭に面した広縁

掘りごたつがある書斎が執筆の場。

水木洋子邸
掘りごたつのある書斎

展示された着物や生活道具を目にすると、水木さんが実際にここで暮らした当時に思いをはせることができます。

「文学ミュージアム」は水木邸から約15分、ニッケコルトンプラザ隣の生涯学習センターの2・3階にあり、市川市ゆかりの作家の資料を展示・収集・保存をしています。

通常展示フロア映画コーナー
通常展示フロア映画コーナー

通常展示フロアの映画コーナーでは、水木さんの作品世界の概要がタッチパネルや展示資料で分かり、水木邸と合わせるとさらに水木さんが身近に感じられます。 

水木洋子邸
住所/市川市八幡5-17-3

公開日時/毎月第2・4土曜日とこれに続く日曜日(変更の場合あり)午前10時~午後4時
料金/無料

市川市文学ミュージアム
住所/市川市鬼高1-1-4 生涯学習センター2・3階

開館時間/午前10時~午後7時30分(土・日・祝は午後6時、資料室は午後5時まで)
休館日/月曜(月曜が祝日の場合翌平日)・毎月最終平日(8月と12月を除く)・年末年始
料金/通常展示フロアは無料 ※詳しくは問い合わせを

問い合わせ
TEL/047-320-3334