訪れた国や地域90以上、海外への旅は213回。

旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本旅行作家協会顧問理事、日本エッセイスト・クラブ理事、日本外国特派員協会会員。ちばぎん総合研究所発行『マネジメントスクエア』の連載「旅の達人が見た 世界観光事情」他、多数の旅行エッセーを執筆。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。
ビクトリアの滝
ヘリコプターからの眺め

公開 2022/10/22(最終更新 2023/03/09)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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圧倒的な水量の水煙でサバンナを潤す

ビクトリアの滝は、ジンバブエとザンビアとの国境を流れるザンベジ川の中流にある。

ヨハネスブルグからザンビアのリビングストン空港に向かって約1時間半、大地の割れ目から水煙が湧き上がっているのが見えてきた。

ビクトリアの滝
ビクトリアの滝とその周辺

滝の下流側に連なるジグザグ状のかつての滝の痕跡、デヴィルズ峡谷も見える。

500mの高さに舞い上がる水煙が20㎞先からも見えるといわれるビクトリアの滝の水煙の量は、屋久島の年間降水量よりも多い。

それ故、乾き切ったサバンナにあるにもかかわらず、滝周辺にはシダ植物など湿気を好む植物が生い茂っている。

ビクトリアの滝
滝の水しぶきが上がっているのが分かる

上空から眺める滝の絶景に改めて感動

ビクトリアの滝への入り口で「モシ・オ・トゥ二ヤ」(現地の言葉で〈雷鳴のとどろく水煙〉の意)と書かれた石碑を見て、左へ歩いて行く。

ビクトリアの滝
国立公園事務所(入り口)にある案内の石碑

林の間から見る滝。

大量に流れ落ちる水。虹。最西端の滝、デビルス・カタラクトを正面から見る。

ビクトリアの滝
一番西の滝、デビルズ・カタラクトが流れ落ちる
ビクトリアの滝
デビルズ・カタラクトに、虹が架かって…

リビングストンの銅像が滝の方を向いて立っている。

ビクトリアの滝
リビングストン像

ここからは東へ歩いていく。

メイン・フォールズの辺りから、水しぶきでびっしょり。

ビクトリアの滝
メイン・フォールズ
ビクトリアの滝
水しぶきの中を、かっぱを着た団体の観光客が行く
ビクトリアの滝
かっぱを着て傘を差してもびっしょりに…

滝は見えない。

大量の水しぶきが舞い上がっている。

東の端まで来ると、右手にビクトリア・フォールズ大橋が見えてきた。

ビクトリア・フォールズ大橋
ビクトリア・フォールズ大橋

後日ヘリコプターに乗って滝を上空から望む。

十数分間のフライトで、その眺めに感動、感激した。(文・写真/秋山秀一)

ビクトリアの滝
下流側からの眺め