全国各市町村に配置されている生活支援コーディネーター(別名「地域支え合い推進員」)。

高齢者の皆さんが住み慣れた地域で自分らしく暮らせるよう、各地域で日々活動しています。

公開 2022/10/06(最終更新 2022/10/05)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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コミュニケーションとネットワーク能力

成田市では、社会福祉協議会に1人、成田市内5カ所の各地域包括支援センターに1人ずつ、計6人の生活支援コーディネーターが在籍しています。

社会福祉士など専門資格を有し実際に介護や福祉の現場で実績を積んだ、人間性豊かで温かみのある人が活躍中。

地域に解け込み、地域の人たちの思いをどれだけ拾い集めることができるかが大切とされています。

地域のニーズがカタチになる

生活支援コーディネーターは、地域の高齢者が日頃抱えている困り事や悩み事などの地域課題を把握し、当事者と一緒に考え、取り組み、課題解決するための仕組みを築いています。

主な活動に、「買い物支援事業」や「なりたいきいき百歳体操」があります。

これらに共通している大切な事、それは、「歩いて行ける場所で、近所の仲間同士、声かけや見守りができる地域を築きたい」という目標を持っていることです。

中でも買い物支援事業は、日用品や生鮮品などを載せたカラフルな軽トラックによる移動販売を通じて、買い物困難者を支援するだけでなく、高齢者などの見守りを兼ねた役割も担っています。

楽しい井戸端会議にもなる移動販売場
楽しい井戸端会議にもなる移動販売場
移動販売のスケジュールが書かれたチラシ
移動販売のスケジュールが書かれたチラシ

高齢者だけでなく、多くの人からの要望に向き合い、地域ニーズの把握や販売場所の確保などにも取り組み、着実に事業の拡大を図っています。

これからを見据えた新たな取り組み

高齢化という避けられない社会課題にコロナ禍が追い打ちをかける現在。

しかし、様変わりした生活環境の中でも前向きに今後の事業展開の構想は広がります。

例えば、高齢者向けスマートフォン講座の企画や、屋外でも活動できる交流の場づくりの促進など。

住みやすい地域、助け合える未来を見据えたワクワクする企画についても、生活支援コーディネーターの細やかな気付きが光ります。

「ずっと住み続けたい、優しい地域」を築くため、若い人たちをも巻き込んだ地域の人と人とをつなげる活動に、生活支援コーディネーターの皆さんは日々奮闘しています。

(取材・執筆/よみ)

生活支援交流

※問い合わせ
TEL/0476-20-1545
成田市介護保険課