ゲームは体や頭に良くない、なんていわれたのは昔の話。
今や世界中で盛り上がりを見せているeスポーツ。
認知症にも効果的ということで企画された体験会を訪ねてみました。

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公開 2022/09/30(最終更新 2022/09/29)

初めてのeスポーツで大盛り上がり
「eスポーツ」とは画面上で対戦するスポーツ競技のこと。
実際にeスポーツを取り入れているリハビリデイサービス「リハライフ市川」施設長の儀仁さんが今回の体験会開催の発案者。
話を持ち掛けられた市川市高齢者サポートセンターの高山さんは実際に試し、「笑いが絶えず、どの年齢層にもいい影響がある」と感じたそう。

イベントへの熱い思いに共感した昭和セレモニー支社長の長谷川さんが会場を提供し、昭和セレモニー市川儀式殿でeスポーツ体験会が初めて開かれました。

大きなスクリーンに映るのは、ゲームセンターでおなじみ「太鼓の達人」。
健康ゲーム指導士の宮崎さん指導の下、音楽に合わせバチで打ちます。
他の人たちは画面を見ながら、たたく箇所で一緒に手拍子。
「すごい」「うまい」と歓声が上がり、会場は一体感に包まれます。
「ゲームは初めて。楽しかった!」という声や、「ルールをよく分かっていたら、もっと点が取れたのに」と悔しがる参加者も。
高齢者に効果的な理由とは?
二つ目はレーシングゲーム「ギア・クラブ」。
ハンドルを握って走行距離を競います。

久しぶりの運転という人も多く、白熱した戦いに。
運転初心者が高得点を取ったりと、経験や性別関係なく誰でも楽しめます。
新しいことを覚え、挑戦すること。
画面を見ながら瞬発的に手足を動かすこと。
併せて、多くの人と語ったり笑い合ったりすること。
これらが脳に刺激を与え、認知機能の維持に効果が高いといわれています。
そのような流れを受けて「市川市でチームを作り、シニア向けeスポーツ全国大会で千葉県代表として出場したい」と夢を語る儀仁さん。
高齢者eスポーツ、ますます盛り上がりを見せていきそうです。
(取材・執筆/ゆき)
※問い合わせ
TEL/070-3364-1191
高齢者サポートセンター宮久保・下貝塚 認知症地域支援推進員
TEL/047-334-0070
高齢者サポートセンター市川東部 認知症地域支援推進員