八千代中央駅から1キロほど北の萱田地区高台に位置する飯綱神社。
現在、飯綱神社に神主は常駐しておらず、代々飯綱神社を信仰している氏子が、「総代」という、氏子から選挙で選ばれた責任者を中心に運営しています。

公開 2022/10/08(最終更新 2022/10/05)

受け継がれてきた奉仕の気持ち
お宮参りや七五三などの申し込みは総代が受け付け、高津の比咩神社の神主に連絡を取り日程などを調整、比咩神社の神主が出向いてくれるそうです。
飯綱神社の氏子は、ほとんどの人が父親や祖父が総代を経験。
飯綱神社に一生懸命奉仕した肉親に怒られないよう、自分も一生懸命掃除や草刈りをするのだといいます。
それは自分たちの地区に昔からある物を大事にしよう、という当たり前のことだと教えてくれました。
初詣の振る舞いも奉仕の気持ち
平成が始まった頃、飯綱神社を盛り立てたいと地元消防団員であった現総代の笠川さんは、仲間と一緒に初詣に焼き餅と甘酒の振る舞いを始めました。
すると三が日で300人ほどだった参拝客は、翌年以降どんどん増えていったそうです。
今でも三が日は氏子・消防団員総出で境内の交通整理をしています。
「萱田地区では、まだまだ地域のつながりが残っています」そう言って笠川さんと氏子の一人は仲良さそうに笑い合いました。
境内には立派な鐘楼もあり、七五三の時期にはご神木のイチョウが見事に色づきます。
一度訪れてみてはいかがでしょうか。(取材・執筆/福)
飯綱神社
住所/千葉県八千代市萱田476