漫画『月に吠えらんねえ』(清家雪子作)の主な登場人物に関連する作品やエピソードを紹介した企画展が市川市文学ミュージアムで開催中です。
公開 2022/10/21(最終更新 2022/10/19)

萩原朔太郎と交流のあった文士たち

『月に吠えらんねえ』は、今年没後80年にあたる詩人、萩原朔太郎の作品からイメージされた主人公「朔くん」と、近代日本のさまざまな文学作品からイメージされたキャラクターたちとの交流を描いたファンタジー漫画。
第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞しており、研究者からも高く評価されています。
会場には朔太郎の愛用品や、朔太郎と交流のあった北原白秋、室生犀星、草野心平らの書簡や自筆原稿などの資料が、38点の漫画パネルや主な登場人物たちのイラストや全身パネルと共に展示されています。

市川を舞台にしたオリジナル作品も
本展に当たって描き下ろされた、市川を舞台にしたオリジナル漫画『イチカワで吠えらんねえ』も展示されており、市川市ゆかりの作家、永井荷風の作品からイメージされたキャラクター「カフー先生」も描かれています。

漫画に登場する場面を再現した写真撮影スポットや顔出しパネル、作者清家雪子氏の下描き、ペン入れなどのメイキング映像が見られるコーナーもあります。
学芸員の益子さんは「漫画をきっかけに日本の近代文学、特に詩歌に興味を持ってもらえれば」と本企画展の趣旨を話してくれました。

10月30日(日)には、声優・俳優によるリーディングシアター(朗読劇)と清家氏と本展監修者のトークショーも行われます。
(取材・執筆/松)
日時/10月8日(土)~12月11日(日)
開館時間/平日午前10時~午後7時半、土日祝午前10時~午後6時
※入室は閉館の30分前まで
休館日/月曜日、10月28日、11月30日
場所/市川市文学ミュージアム企画展示室
住所/市川市鬼高1-1-4
観覧料/一般500円、65歳以上400円、高大生250円、中学生以下無料
問い合わせ
TEL/047-320-3334
市川市文学ミュージアム
※「リーディングシアター&アフタートークショー」の詳細、申し込みはこちらから
HP/https://www.city.ichikawa.lg.jp/cul09/0000405463.html