昨年30周年記念公演を行った「座・劇列車」は、劇団員同士の団結の下、新たな一歩を踏み出しました。

今回の演目は劇団員書き下ろしの大作です。

公開 2022/10/27(最終更新 2022/10/18)

ちいき新聞ライター

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作品選びから団員全員が関わる

「座・劇列車」(30周年公演の共演者の皆さん)
「座・劇列車」(30周年公演の共演者の皆さん)

昨年の本公演が終了する頃には、次回作の作品選びも大詰めに。

団員各自が本を読んだり、ドラマを見たり、プロットを練ったりして、次回公演の候補作品を探してきました。

それらを基にして、上演できるかどうかの現実性に照らし合わせて、代表の入村信博さんを中心にメンバーで議論。

そして決定した作品が、劇団員の山田光太郎さん(ペンネーム「高平九」)が書き下ろした「オカリナの少年~クロスロード2」です。

台本執筆、演出を手掛ける「高平九」こと山田光太郎さん
台本執筆、演出を手掛ける「高平九」こと山田光太郎さん

「郷土四街道のことを知ってもらいたい。平和について考えるきっかけになってほしいというメッセージを込めて書きました」と山田さん。

上演台本は、A4で50枚にも及ぶ大作で、四街道市役所近くの「大土手山(ルボン山)」を軸に、史実を踏まえつつストーリーが展開。

演出も山田さんが手掛けます。

主人公の少年兵がオカリナを吹くと、どんな時代が現れるのか…乞うご期待です。

夜間の稽古にも笑みがこぼれる

団員は男性4人、女性9人の13人。

仕事や学業の都合で全員が集まれるのは、夜7時ごろからになってしまいます。

公民館での稽古風景
公民館での稽古風景

それでも明かりに照らされた公民館に集う一人一人の笑顔とあいさつの声には、元気があふれています。

高校2年生の北晄孝さんは「母と妹と3人で参加しています。成田で開催されたリーダーズシアターで朗読劇を演じたことがあり、演劇に興味を持ちました。楽しいです」と笑顔で話しました。

入村さんは、「今回は団員だけで演じます。地域に根付いた文化のエネルギーを、お越しいただく皆さんにお伝えできればと思っています」と力強く語りました。

(取材・執筆/EKO)

日時/12月4日(日)午後1時30分~午後3時30分
会場/四街道市文化センター大ホール
住所/千葉県四街道市大日396
入場料/1,000円

問い合わせ
TEL/090-4542-5214
入村(劇団事務局)