11月10日(木)まで、筑波山山頂へ向かうケーブルカーがバラの装飾を施した小劇場に変身し、運行しています。
記念切符も発売され、山に登る人も登らない人も楽しめる期間限定のイベントです。

公開 2022/10/29(最終更新 2022/11/01)

「茨城」の語源に込められた民話
茨城県に伝わる民話によると、城を野バラの茨で固めたことから県名が茨城になったとか。
そこから、バラは県花にもなっています。
そこで筑波山では、期間限定でバラのアートフラワーで装飾されたケーブルカーを運行。
無数のバラが咲き誇る空間となり、乗客を夢の世界へと誘います。
ユニークなのは、山頂駅までの8分間が朗読列車になること。
声優事務所や劇団ひまわりに所属している、20代の若手の演者たちが日替わりで地元民話の朗読ライブを披露します。

さらにこの期間中は、このイベントを記念して、筑波観光鉄道で初となる期間限定切符を発売。
4種類の筑波にまつわるイラストが自動で発行されるので、どの図柄が出るかはお楽しみ。
1日1組程度の確率で発行される当たりデザインのゾロ目通し番号切符が出ればすてきなプレゼントも。
バラ列車で芸術を堪能し、山頂に着いたら関東平野の眺望がお出迎え。
日光連山、霞ケ浦はもちろん、空気が澄むこれからの季節は富士山、スカイツリー、アクアラインまで望める可能性が高い行楽日和です。
\ 期間限定の切符はどの絵柄が出るかお楽しみ/
登山も楽しめる 日本百名山、筑波山
香ばしいくるみだんごを食べながら景色を眺めたら、そこから15分の男体山の山頂へ。
岩をよじ登りアスレチック気分が味わえます。
戻ったら名物つくばうどんを。
つくば鶏、ローズポークの他、地元産にこだわった具だくさんのうどんで、食でも筑波を満喫できます。
小学生から遠足などで親しまれていながらも、本格的な登山にもチャレンジできる筑波山。
挑戦してみたい人には、桜川市の薬王院から登るコースがお薦めです。
このコースは土日でもあまり混雑せず、ゆったりと静かに登れる大人の登山コースです。
開始はつくし湖湖畔から。
木漏れ日の中を登っていくと石畳の道が現れ、やがて視界が開けます。
小さな滝と小さな橋を通り、ししおどしの竹の音が響く道の中を進むと薬王院はすぐそこ。
さらに墓の横の登山道からなだらかな坂を上っていくと、約800段の階段に。
上りきればブナなどの広葉樹が広がる静かな森です。
麓から2時間程度でケーブルカー山頂駅に到着します。
この秋は筑波山に出かけて、芸術から食、スポーツの秋まで楽しめる、欲張りな一日を過ごしてみては。(取材・執筆/ぶー太郎)

ストーリーテラー’s レールウェイ
~8分間の朗読ばら列車~
期間/~11月10日(木)
朗読実施日は期間中の土・日・祝、11時~14時台に出発する便
※荒天などによる欠便の可能性有り
場所/筑波観光鉄道 ケーブルカー
「山麓駅(宮脇駅)」~「山頂駅(筑波山頂駅)」間
※「もみじ号」「わかば号」の2車両の内、もみじ号をイベント号として運行
料金/片道大人590円、子ども300円
往復大人1,070円、子ども540円
HP/http://www.mt-tsukuba.com/?p=39024