市川市は公共下水道事業整備着手60周年を記念して、新しいマンホール蓋を3種類作成しました。

今後市内で使用される予定です(設置場所未定)。

市川に新デザインのマンホール蓋が誕生
今年9月に市役所第1庁舎1階で展示された時の様子

公開 2022/10/31(最終更新 2023/02/17)

まる

まる

長野県出身、市川市在住。ウクレレと猫をこよなく愛しています。男子2児の母。ライターの仕事を通して知らない世界をのぞくことができる毎日を楽しんでいます。 

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市川らしさが伝わる親しみやすい絵柄

新しいデザイン3種は以下の通り。

一つ目は市内北部にある長田谷津(大町自然観察園内)の風景と、県内トップクラスの産出量を誇る梨を描いたもの(写真1)。

「谷津」とは里山の丘陵地が川や海で浸食された谷状の地形で、千葉県内に多く存在。

長田谷津は、ツリフネソウやヘイケボタルが生息し、自然が残る貴重な場所です。

市川に新デザインのマンホール蓋が誕生
(写真1)北東部地域「市川のなしと大町自然観察園」

北西部・中部地域からは江戸川を取り巻く季節の風景(写真2)。

市民が選ぶ景観百選で第1位となった場所です。

川沿いを彩る春の桜、夏の花火。下流域がハゼ釣りの名所なので、ハゼも描かれています。

真間山から国府台にかけて広がる斜面林は、江戸川の鉄橋を渡る時、車窓から見られます。

市川に新デザインのマンホール蓋が誕生
(写真2)北西部・中部地域「江戸川と花火」

残りの1枚は、江戸川の水運で栄えた行徳の昔の風景をイメージしたもの(写真3)。

塩を運搬するために始まった「行徳船」、その航行の安全祈願のために建てられた常夜灯。

船を待つ客でにぎわい、行徳の名物としても広まったうどんの「笹屋」。

神社が多く腕利きの宮大工が集まっていたために始まったとされる神輿の製作。

蓋には神輿を船で運ぶ風景が描かれています。

市川に新デザインのマンホール蓋が誕生
(写真3)行徳地域「常夜灯と神輿」

市川市役所の職員が蓋のデザインを担当

これらをデザインしたのは広報広聴課の職員、今井英里奈さん。

今井さんは、元は民間企業でデザイナーとして働いていました。

入庁後、市役所内の仕事をデザインの面で担当。

今回、下水道経営課からマンホール蓋のデザインを依頼され、写真や資料を基に50種類ほど案を作成したそうです。

市川に新デザインのマンホール蓋が誕生
デザインした今井英里奈さん。それぞれカラーとモノクロの蓋がある

特に気に入っているのは「常夜灯と神輿」。

子どもの頃から、行徳に住んでいた祖母に昔の話をよく聞いていたからだそうです。

先程紹介した写真1〜3のような色付きの蓋も、数は少ないですが市内のどこかに使われるとのこと。

街で見られる日が楽しみです。

※問い合わせ
電話番号/047-712-6482
市川市下水道経営課