訪れた国や地域90以上、海外への旅は213回。

旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本旅行作家協会顧問理事、日本エッセイスト・クラブ理事、日本外国特派員協会会員。ちばぎん総合研究所発行『マネジメントスクエア』の連載「旅の達人が見た 世界観光事情」他、多数の旅行エッセーを執筆。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

 

サンクトペテルブルク
宮殿橋から、ネヴァ川沿いのエルミタージュ美術館を見る

公開 2022/11/26(最終更新 2023/03/09)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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著名な芸術家らが眠るロシア第二の都市

2019年、フィンランド湾に注ぐネヴァ川河口のサンクトペテルブルクを訪ねた。

運河があって歩きやすく、街歩きが楽しい古都である。

サンクトペテルブルク
ネヴァ川を行く観光遊覧船。対岸に見えるのはペトロパブロフスク聖堂
サンクトペテルブルク
ネフスキー大通り。フォンタンカ川に架かるアニーチコフ橋の欄干

エルミタージュ美術館や市内随一の目抜き通りネフスキー大通りなどがあるのはネヴァ川の左岸、南側。

ネフスキー大通りは旧海軍省から東へ4km半、アレクサンドル・ネフスキー大修道院まで延びている。

サンクトペテルブルク
グリボエードフ運河沿いには土産物の露店が並ぶ

メトロ駅前の広場から修道院へ向かう途中の墓地に、『罪と罰』の著者ドストエフスキーの墓がある。

サンクトペテルブルク
ドストエフスキーの墓

作曲家リムスキー・コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディンの墓も並び、少し離れた所にチャイコフスキーの墓も。

サンクトペテルブルク
リムスキー・コルサコフの墓
サンクトペテルブルク
チャイコフスキーの墓

プーシキン、ピョートル大帝、エカテリーナ2世、ポチョムキン…。

歴史に名を残すこれらの人物の銅像の前に立ち、しばし思考する。

サンクトペテルブルク
ロシア美術館をバックに立つプーシキン像
サンクトペテルブルク
元老院広場に立つピョートル大帝像「青銅の騎士」。花崗岩の台座にロシア語とラテン語で「エカテリーナ2世からピョートル大帝へ」と書かれている
サンクトペテルブルク
ネフスキー大通りに面して、アレクサンドリンスキー劇場をバックに立つエカテリーナ2世像

有名絵画の宝庫エルミタージュ美術館

エルミタージュ美術館
エルミタージュ美術館

宮殿広場に面して建つエルミタージュ美術館は、かつての宮殿。

バロック様式の壮麗な建築物だ。

ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」、ラファエロの「コネスタビレの聖母」、レンブラントの「ダナエ」「放蕩息子の帰還」など著名な絵画や、ゴヤ、ムリーリョなどの作品を鑑賞できる。

エルミタージュ美術館
エルミタージュ美術館内の大使の階段(ヨルダン階段)

2014年、宮殿広場からネフスキー大通りへ通じる所にある半円形の旧参謀本部の建物に、エルミタージュ美術館新館が開館した。

エルミタージュ美術館新館
旧参謀本部の建物の一部がエルミタージュ美術館の新館になっている

モネ、マネ、ゴッホ、ルノアールなど印象派の絵は、ここに展示されている。(文・写真/秋山秀一)