11月13日(日)に我孫子市・手賀沼公園にて開催される「わくわくWORKフェス」は、「仕事」や「キャリア」をテーマとした、子どもから中高生・大人まであらゆる世代が楽しめるイベントです。

実行委員会の大山裕介さんと宮田真里子さんに、イベントの内容や楽しみ方、開催を通じて伝えたいメッセージなどを伺いました。

公開 2022/11/02(最終更新 2023/12/25)

野中真規子

野中真規子

フリーライター歴20年。取手市出身。2021春に東京から我孫子市に移住し、手賀沼周辺の水辺や豊かな緑、遺跡、史跡、ユニークな個人商店などに囲まれた生活を満喫中。スパイスと魚影、日本語ROCK、RAP、民族的デザイン、音楽、祭り好き。https://makikononaka.com/

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地域の多様なお店や仕事を知り、夢やキャリアを考えるきっかけに

通常、仕事やキャリアがテーマのイベントといえば、ひとつの業種のみに絞り込まれた展示会や、合同就職説明会などがイメージされますが、このイベントはさまざまな業種が出展し、体験できるというユニークな内容。

飲食、モノ作り、フィットネス、アートなど多彩な業種の事業者が提供する、仕事にまつわる体験を気軽に楽しむことができます。

実行委員長の大山さんは「さまざまな人と店、人と人がつながって交流でき、大人も子どもも自分の可能性を発見できるきっかけになるようにしたい」と話します。

ちなみに我孫子市内で造園業を営む大山さんは、今回初めてイベントを立ち上げたのだそう。

開催のきっかけは何だったのでしょうか。

「僕自身も3人の子どもがいますが、ここ数年はコロナ禍による環境の変化で、とくに子どもにとっては心身への影響が大きかったと思います。大人にとっても働き方が変わったりして、仕事やキャリアについて不安を抱く人が増えていると感じました。そこでこのイベントでは、さまざまな仕事にまつわる楽しい体験を提供し、来場者の方たちにどういう仕事があるのかを知ってもらったり、キャリアの可能性を探ってもらったりできるような場をつくりたいと考えたんです」

大山裕介さんと宮田真里子さん
右・大山さんは大手造園会社を経て起業3年目。現在は個人宅を中心に造園・剪定を行う「エバーグリーン」代表。我孫子市在住歴は13年目。左・生まれも育ちも我孫子市という宮田さんは、市内で洋服のお直しやリメイクサービスのお店「洋服お直し絲/Un Petit Fil」を営んでいます

25組の事業者が出展し、すべてのブースで無料体験(飲食店以外)が可能!

「わくわくWORKフェス」には21ブース、25組が出展する予定。

すべて我孫子市内を拠点に営業している事業者で、ブースの内容は以下の通りです。(一部、チラシに掲載されていないお店もあります)

「わくわくWORKフェス」出店ブース紹介

このイベントの一番の特徴は、すべてのブースで無料体験(飲食店以外)ができること。

「看板や店頭、チラシなどをなんとなく目にしたことがあっても、実際にお店に入ったりサービスを体験したりしたことはない、というお店もあると思います。このイベントを機会に、どういう人がどんな仕事をしているのかを見たり体験したりしていただければ。かなり多種多様な業種のブースが並ぶので、きっと何かしら参加したいものが見つかるのではないかと思います」(宮田さん)

ブースのジャンルは大きく分けて4つあります。

1.医療・美容・アパレル

「わくわくWORKフェス」出店ブース紹介

 

2.植物・庭

「わくわくWORKフェス」出店ブース紹介

 

3.教育・芸術・アート

「わくわくWORKフェス」出店ブース紹介

 

4.飲食

「わくわくWORKフェス」出店ブース紹介

たとえば南新木の「cafeサテンカーリトイボ」では、「ふわふわオムレツの作り方講座」を、「整体院トトノウ」では「肩甲骨・骨盤ほぐし」を、「ジュンコ先生の塾」では「英語ミニレッスン・学習相談」を…というように、実に多彩な体験が用意されています。

「どのブースも要注目なのですが、新木野のベーカリー『アトリエ マール』は普段月1度しか営業していないので、いつもタイミングを逃して食べられない人もパンを味わうチャンス。キッチンカーの『aroo cafe』は今回がイベントデビューとなります。他にも普段はイベントに出展しない店や、店舗を持たない事業者の出展もあるので、貴重な体験の機会だと思います!」(宮田さん)

「小さな子どもから中高生・大人まで、気になる仕事にまつわることを体験したり、仕事のやり方などについて直接プロに聞いたりできるチャンス。これから起業や転職を考えている方も、興味のある分野のブースに気軽にお声がけいただければうれしいですね」(大山さん)

さらに、各ブースで体験終了後にもらえるスタンプを3つ集めると「お花」がもらえる楽しみも。

もちろん、各ブースでは物販や飲食など有料のサービスも提供しています。

剪定の発生材を使ったコースター
宮田さんの「洋服お直し絲/Un Petit Fil」では端布でのファブリックアート作りを、大山さんの「エバーグリーン」では剪定の発生材を使ったコースター作りを提供。「色を塗ったり、ドリルで穴をあけたりして文字やマークを刻むこともできるので、自分だけの1枚を作ってもらえたら」(大山さん)

市内の事業のさらなる発展や、地域貢献にもつなげたい

イベントでは、来場した人に体験や物販・飲食などを楽しんでもらうとともに、市内事業者の提供するさまざまな技術やサービスが認知されるきっかけにもしたい、と2人は言います。

「出展者の今後の事業の発展につながり、さらには我孫子市の地域活性化にもなればうれしいです。イベントを発案したのは昨年の9月で、当初は50ブースを設ける予定でしたが、今回は初めてということもあるので1業種1社に絞り、イベントの主旨を理解してくれる知り合いの方に絞って開催しました。今後も継続して開催していきたいと考えていますので、今回来場いただいて『自分も出たい』『協賛したい』などと思ったら、ぜひ声をかけていただければ!」(大山さん)

すべての出展ブースに向けて、大山さんが制作した看板を設置。
すべての出展ブースに向けて、大山さんが制作した看板を設置。「イベント全体に統一感が生まれれば、という思いを込めて作りました」(大山さん)

体験やサービスでわくわくを提供し「働く=楽しい」と伝えたい!

イベント実行委員は大山さんと宮田さんの他、渋田一紀さん(cafeサテンカーリトイボ)、本川梢さん(Un Petit Fil)、権丈華子さん(バレトンインストラクター)の5人。

それぞれの得意分野で楽しく仕事している方々ばかりです。

もともとは大山さんがインスタグラムで地域のカフェを探してcafeサテンカーリトイボを見つけ、お店に通って渋田さんと話をするうちに、一緒にイベントをしようということになったそうです。

「同じくcafeサテンカーリトイボに通っていた宮田さんを紹介いただき、そこから知り合い同士でつながり、この5人で企画進行をすることに。初めてのイベントなので、場所を借りるのも難航しましたが、市の担当者の方に熱意を理解していただき、なんとか開催にこぎつけられました」(大山さん)

「企画会議は、みんなで仕事が終わってから集まって、18時から23時まで話したことも。チラシができたときは、今まで積み重ねてきたものが形になって、皆さんに『楽しそう』『参加したい』と言っていただけることがすごくうれしくて! あとは雨天中止なので、当日降らないことを祈るばかりです」(宮田さん)

大山裕介さん
「コースター作りの体験では、楽しい仕掛けも用意しています」と笑顔で話してくれる大山さん

実行委員たちが心の底からわくわくしながらつくり上げた「わくわくWORKフェス」。

このイベント名は、宮田さんの小学校4年生の息子さんが何げなく口にした言葉からつけられたそうです。

「後付けにはなりますが『湧く』=勇気が湧く、拍手が湧くなど『考えや感情が生じる』。『沸く』=観衆を沸かす、人気が沸くなど『感情が高ぶる』といった意味を込めました。来場する方は、イベントでの体験によりさまざまな仕事に興味が湧き、一歩踏み出す勇気が湧く。体験が経験になり、進歩した実感が湧き、力が湧く。出展者は、その技術で観衆を沸かし、拍手が湧く。そんなわくわくを提供し、『働くって楽しいよ!』ということを伝えたいです」(大山さん)

皆さんも楽しく参加しながら、仕事やキャリアについて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか!

わくわくWORKフェス 
会場/手賀沼公園(千葉県我孫子市若松1)
開催時間/10時~16時30分 ※雨天中止
料金/入場・体験無料(有料の飲食・物販あり)
駐車場/50台(1時間無料、以後1時間ごとに100円)
アクセス/電車の場合:JR常磐線我孫子駅南口より南へ 約800メートル(徒歩約10分)
バスの場合:我孫子駅南口バス停より「手賀沼公園」下車
問い合わせ/インスタグラム(@waku.waku.work)のDMから受付中