その土地の魅力あふれるおいしいものをお届けする通販サイト「ちいきの逸品」。

商品に込められた想いを取材しました。

公開 2023/02/01(最終更新 2023/07/21)

広田 みずほ

広田 みずほ

埼玉県生まれの千葉県民。地域新聞社で広告の企画営業、編集部を経て現在広報担当。好きなものは東南アジアとハイボール。勝田台駅周辺の酒場放浪記を書きたい。★X(旧Twitter)★@tahirom2

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調味料選手権2位とご当地部門 最優秀賞、ダブル受賞の快挙

【ちいきの逸品】調味料選手権2位!「ネギイチバン」(風土食房)

千葉県我孫子市で作られているご当地調味料「ネギイチバン」が、全国の名だたる強豪を抑え「調味料選手権2022」で総合第2位に輝きました。

今回で13回目を迎える「調味料選手権2022」は、日本各地の調味料からナンバーワンを決める大会(日本野菜ソムリエ協会主催)。

「ネギイチバン」は、エントリー総数184品の中から食の専門家による1次専門家食味審査会を通過し、最終審査会へ進む33品に選抜されました。

最終審査会場では、一般来場者による投票、販売会による販売数、調味料選手権公式Instagramの「いいね!」による投票の合計のほか、1次専門家食味審査会での得点を加味し、総合1~3位を発表。

見事総合第2位と、ご当地部門最優秀賞のダブル受賞となりました。

我孫子から全国区となった「ネギイチバン」は、実は地元・千葉県の人たちのアイデアを基に、株式会社風土食房(代表取締役 坂巻 陽介)が作った商品。

みんなでつかんだ栄冠といっても良いのかもしれません。

bayfmの人気番組「it!!」とのコラボで誕生

発端は千葉県のFMラジオ局 bayfmの人気番組「it!!」。

千葉の特色を生かした調味料作りができないかと声がかかり、リスナーのアイデアを取り入れながらコラボ商品の開発がスタートしました。

そこで着目したのが、生産量が全国トップクラスにも関わらず意外と知られていない「ネギ」。

薬味などで活躍するネギは、誰もが日常の中で使いやすい食材だと考えました。

ネギは風土食房の工場からほど近い、柏市の農家さんのものを使用。

仕入れにも携わる取締役の松田 寛之さんは「ネギを食べて初めてジューシーだと思った」と話します。

そのネギの良さを最大限生かすため、製造工程にもこだわりました。

一般的に、加工品に使用する野菜はあらかじめカットされたものを仕入れますが、風土食房では水分が滴り落ちるほど新鮮な状態のネギを、加工直前にカット。

ネギ特有の青臭さは取り除きながら、シャキシャキ食感は残すよう、手間を惜しまず工夫を加えました。

そこに千葉県産のショウガと丸大豆しょうゆを加えて誕生したのが「ネギイチバン」です。

ショウガも千葉の隠れた名産。ネギ同様、新鮮な状態で加工しているため、段違いの香りや風味が良いアクセントとなり食欲をそそります。

熟成させうまみを増した丸大豆しょうゆがコクとまとまりを出し、そのままご飯にのせても、料理に使ってもおいしい万能調味料になりました。

辛過ぎないよう唐辛子の量を調整し、子どもでも食べられる「うま辛」に仕上がっています。

【ちいきの逸品】調味料選手権2位!「ネギイチバン」(風土食房)
ギョーザや豆腐、刺し身など、さまざまな料理のおいしさを引き立てます

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ネギイチバン【風土食房】648円

楽しみ方は無限大

2021年12月から千葉県内の道の駅などで販売を始めると、bayfmリスナーから瞬く間にクチコミで広まり人気商品に。

風土食房主催のレシピコンテストには130件以上の応募が集まり、盛り上がりを見せました。

次々と思いがけないアレンジが展開された背景には「ネギイチバン」というユニークなネーミングが一役買っています。

「ネギ」と「千葉」と「1番」がかかった商品名ですが「食品メーカーからすると、まず思い付かない」と代表取締役の坂巻 陽介さんは言います。

食品メーカーでは、用途が想像できる、分かりやすい商品名を付けるのが定説。

コラボ企画だからこそ採用された「ネギイチバン」という名の懐の深さが、商品の可能性を広げてくれたのです。

【ちいきの逸品】調味料選手権2位!「ネギイチバン」(風土食房)
ネギイチレタス豚肉鍋

坂巻さんが意外性に驚いたというお薦めレシピは「ネギイチレタス豚肉鍋」。

レタス丸ごと1個をちぎって鍋に入れ、火にかけて水分が出てきたら豚肉150gを投入。

肉の色が変わってきたら、瓶の1/3分の「ネギイチバン」を加えるだけの簡単鍋です。

ビールとの相性も抜群とのこと。

風土食房のInstagramでは、このほかにも多彩なアレンジレシピが紹介されています)

このレシピは、レシピコンテストで「農家さん賞」に選ばれました。

この商品を作って良かったことの一つが、ネギの生産者さんが喜んでくれたこと。生産者さんとの距離が近く、農産物が新鮮なうちに手に入り、すぐに加工できる環境が整っているのは千葉県のメリット」と坂巻さん。

【ちいきの逸品】調味料選手権2位!「ネギイチバン」(風土食房)
ネギ農家の関根さん

「人は出会うべくして出会うと思う。だからこそ、人との出会いは何よりも大事」と語る坂巻さんは「ネギイチバン」がくれた出会いを大切にして、このつながりをさらに広げていきたいと話します。

「千葉県にはおいしい魚も肉もあるし、掘り起こせばまだまだポテンシャルがある。地元の素材を使って、ネギイチバンの第2弾、第3弾を作っていきたい。千葉の人たち、そして千葉に来てくれた人たちに喜んでもらえるような商品をどんどん開発していきたいので、アイデアがあればぜひお寄せください」

風土食房の今後の展開にも期待が高まります。

「人は出会うべくして出会うと思う。だからこそ、人との出会いは何よりも大事」と語る坂巻さんは「ネギイチバン」がくれた出会いを大切にして、このつながりをさらに広げていきたいと話します。  「千葉県にはおいしい魚も肉もあるし、掘り起こせばまだまだポテンシャルがある。地元の素材を使って、ネギイチバンの第2弾、第3弾を作っていきたい。千葉の人たち、そして千葉に来てくれた人たちに喜んでもらえるような商品をどんどん開発していきたいので、アイデアがあればぜひお寄せください」  風土食房の今後の展開にも期待が高まります。
代表取締役の坂巻 陽介さん(前列右)と従業員の皆さん

千葉の恵みがぎゅっと詰め込まれ、自分でおいしいアレンジを発見する楽しさもある「ネギイチバン」。

あなたなりの食べ方を見つけてみては。

 

★この記事で紹介した商品は地域新聞社が運営する通販サイト「ちいきの逸品」で購入できます

 

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