幕張海浜公園(千葉市美浜区ひび野2の116)の木々に花の絵や木の実で飾られた樹名板が付けられています。

一体誰が、どんなきっかけで始めたのでしょうか。

公開 2022/11/15(最終更新 2022/11/14)

ちいき新聞ライター

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「これ、何の木?」子どもの一言から

見るだけでも楽しい個性豊かな樹名板

見るだけでも楽しい個性豊かな樹名板
見るだけでも楽しい個性豊かな樹名板

幕張海浜公園の木々に付けられた個性豊かな名札たち。

カラフルな絵や木の実などでデコレーションされたツヤツヤの樹名板が、手作り感いっぱいでかわいらしいと話題になっています。

この樹名板は、NPOリトカルが公園と連携し開催しているイベントで製作したもの。

同法人理事長の中田真也子さんは、子どもたちと公園で散歩をしていた時の経験から、身近な公園の木から自然に関心を持ってほしいと2005年に「樹名板作りプロジェクト」を立ち上げ。

有志の参加者と一緒にこれまで約100枚の樹名板を作成し、公園の木の幹などに取り付けています。

見るだけでも楽しい個性豊かな樹名板

一つ一つ丁寧に取り付けます
一つ一つ丁寧に取り付けます

19年にはこの活動を全国に広げたいとNPOリトカルを設立しました。

スマホを通して木が自己紹介

この樹名板には二次元コードも表示。

スマートフォンで読み込むとその木を紹介する同法人の「はなもく散歩」ページが開きます。

ページにある「木の自己紹介」ボタンをタップすると「こんにちは。ぼくはオオシマザクラだよ」と、まるで木が語りかけるように音声で自己紹介が流れます。

他にも、樹木クイズ、分かりやすいイラスト、葉や花の写真、関わりのある虫や鳥などの生き物紹介と、興味を引く内容を簡単に調べて楽しむことができます。

現在「はなもく散歩」付きの樹名板は、泉自然公園(千葉市若葉区野呂町108)や松戸21世紀の森と広場(試験運用中・松戸市千駄堀269)をはじめとする県内外の公園や、一部の公立小中高校にも導入されるなど高い関心が寄せられています。

身近な公園で自然遊びの幅を広げて

同法人は樹名板だけでなく、公園と連携して観察会や工作会、クイズラリーを開催しています(開催内容と開催日はHP参照)。

トンボに触れたり、アブラムシを真剣にのぞき込んだりと、体験を通して子どもたちの好奇心を刺激します。

観察会の様子。写真中央が中田さん
観察会の様子。写真中央が中田さん

「幕張海浜公園は自然遊びにも最適です。イベントやはなもく散歩を利用して、たくさんの木や花、虫たちを知ってほしいです」と中田さん。

ウオーキングにもいい季節。

歩きながらお気に入りの樹名板や樹木に出合えるかも。(取材・執筆/まちゃぷう)

※問い合わせ
HP/https://hanamokusanpo.jp/