千葉市で2009年に発足した「ママさんオーケストラ・クレイドル」。

女性のみで編成され、0歳児から入場可能なコンサートを年に2回開催しています。

公開 2022/11/18(最終更新 2022/11/17)

ちいき新聞ライター

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演奏したいママが輝ける場所

クレイドルの皆さん
クレイドルの皆さん

「赤ちゃん連れでも気軽にコンサートに行きたい」「産後でも無理なく続けられるオーケストラがあれば」の声を実現させるべく、同オーケストラを立ち上げたのは、自身もホルン奏者として活躍する下島さん。

家族に負担をかけない平日昼間に練習を設定、また乳児期には授乳しながら練習したいメンバーもいたため、「女性限定」での編成としたそうです。

結成して13年たった今では、市外県外問わず20代から50代までの約50人が集い、毎週水曜の午前中に稲毛区の長沼コミュニティセンターで練習を積み重ねています。

取材時には、子どもをおんぶしたり、足元で遊ばせたりしながら演奏するメンバーや、3カ月の乳児を連れたママの初参加もあり、先輩ママの目や手に守られながら演奏する光景が見られました。

貴重な練習時間は全員が集中
貴重な練習時間は全員が集中

2児の母でもあるバイオリン奏者の湯口さんは、オーケストラに参加をしたことで、かつての夢だったバイオリン教室の開講に踏み切れたと語ります。

「音が響き合う演奏の楽しさを、クレイドルでもっと多くの女性と体験したい」と今後の展望も。

赤ちゃん連れでも気軽に行ける演奏会

今年7月には、コロナ禍で延期していたコンサートを1年ぶりに開催。

曲ごとに解説があるので分かりやすく、迫力のある生の音に心が揺さぶられます。

色とりどりの衣装も華やか。

圧巻のコンサート
圧巻のコンサート

クラシック音楽中心ですが、大人も子どももさまざまな楽器の音色に耳を傾けていました。

会場には、授乳・オムツ替えスペースがある他、ロビーには演奏が流れ家族で楽しめる工夫が随所に。

客席では、赤ちゃんを膝の上に抱っこしながら鑑賞するパパたちの姿が印象的でした。

「クレイドル」とは英語でゆりかごの意味。

「子供たちと音楽を育むゆりかごになりたい」の思いを抱き、次回コンサートを目指して練習に励みます。

(取材・執筆/ミモザ)

第23回 ~親子で楽しむ~
    クラシックコンサート
日時/2023年1月29日(日)午後1時15分開場、午後2時開演
会場/千葉市民会館 大ホール
住所/千葉県千葉市中央区要町1-1
料金/全席自由500円
指揮/片岡 千恵美
曲目/チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」より抜粋、他

問い合わせ
メール/mama_orchestra_cradle@yahoo.co.jp
活動詳細は、HPを参照
HP/http://mama-orchestracradle.amebaownd.com/