鎌ケ谷スマートエイジングは、「みんなで助け合うやさしい街づくり」の実現を目指し、認知症の早期発見の啓発活動や、高齢者の社会参加の場づくりに励んでいる団体です。

公開 2022/12/01(最終更新 2024/02/29)

ハマミエ
鎌ケ谷出身&在住のフリーライター。趣味はドライブと食べ歩き。温泉とコーヒーとウクレレが好き。生まれ育った鎌ケ谷の知られざる(?)魅力を発信して地元を元気にしていきたいと思っています。https://lit.link/hamaemi
記事一覧へ認知症進行・重症化を防ぐために活動中
軽度認知障害(MCI)は認知症ではないが健常でもない状態。
放置すれば4、5年で約半数の人が認知症になるといわれますが、MCIの段階で医療機関などで適切なケアを受けることで、進行を遅らせることが可能(若年性アルツハイマーを除く)だそうです。

認知症の家族がいる知人から「どうしたらよいか分からず苦労した」「もっと早く専門医の診断を受けたかった」という話を聞き胸を痛めていた鎌ケ谷スマートエイジング会長の村井慶孝さんは、「MCIの早期発見」と「適切な診断と指導できる医療体制」の必要性を痛感。

こうして2015年4月に鎌ケ谷スマートエイジングは発足しました。
同団体では啓発活動として、毎年、講演会とシンポジウムを実施。
本年度は鎌ケ谷市の市民活動応援補助金の承認を受け、2022年12月4日(日)と2023年2月4日(土)に開催予定です。
啓発の機会や相談できる場所づくりも
認知症の予防には、「外に出る機会」と「人と話す機会」を増やすことが大切といいます。
そこで、高齢者の居場所づくりのため、市内各地で月に4回談話室を運営。

10月10日の談話室「マンデイスマイル」には25人が参加し、リズム体操をしたり、市役所の高齢者支援課の講師から介護保険の講義を受けたりしました。
「幅広い年代の参加者が興味を持ち、外出するきっかけとなるようなプログラムを準備しています」と村井さん。
過去には、警察署から講師を招いてオレオレ詐欺の話を聞く会、スマホ勉強会、ジャズのコンサートなども行われました。

会ではMCIの早期診断のために専門医師とネットワークを築き、発足以来150人以上の人を専門医に紹介した実績があります。
必要に応じて困っている人と行政との橋渡しもサポート。
「鎌ケ谷から一人でも認知症になる人が減るようにしたい」と会の創設時からのメンバー小山与之子さんは話します。
現在会員数は96人まで増え、鎌ケ谷市の福祉活動の裏方としての働きを担っているといえるでしょう。
【談話室】
1.セントラルスマイル
日時/毎月第1火曜 13:00~15:00
場所/中央公民館
住所/千葉県鎌ケ谷市富岡1-1-3
2.マンデイスマイル
日時/毎月第2月曜 13:30~15:30
場所/南初富コミュニティセンター
住所/千葉県鎌ケ谷市東初富4-1-25
3.スマートエイジング
日時/毎月第3火曜 13:00~15:00
場所/中央公民館
住所/千葉県鎌ケ谷市富岡1-1-3
4.フライデイスマイル
日時/毎月第3日曜 13:30~15:30
場所/鎌ケ谷市立第二中学校 大畳室
住所/千葉県鎌ケ谷市東道野辺4-19-26
問い合わせ
鎌ケ谷スマートエイジング 村井
TEL/047-445-2835
HP/https://kamagaya-smart-aging.jimdosite.com/