船橋市立船橋小学校は明治5年11月18日開校。

創立150周年を記念して、6年生84人が、過去・現在・未来をつなぐアート作品を制作しました。

作品は市民ギャラリーで展示中です。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
完成作品と6年生
【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
150周年の垂れ幕が飾られた船橋小学校の校舎

公開 2022/12/09(最終更新 2022/12/01)

のの

のの

千葉県生まれの千葉県育ち(成田→佐倉→船橋と少しずつ移動)。食べること・旅行・ヨガが好き。時々ドライフラワーを製作。空を見上げてちっぽけな自分に気づくとホッとします。

記事一覧へ

会ったことのない祖父と自分をつなぐ作品

講師は千葉市在住の現代美術家・写真家の笠木絵津子さん。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
講師の笠木絵津子さん

現在と過去の写真を組み合わせたコラージュ作品を「時空写真」と名付け、国内外で活動をしています。

授業は計3回。

初回に講師の作品を鑑賞した後、2回目に各自タブレット端末でA3判1枚の時空写真を作りました。

大型シートに自分の作品を貼っていく

ある児童は、自分が生まれる前に亡くなった祖父が幼い母親を抱いている写真を使い、母親の顔を自分の顔に入れ替え、自分が祖父に抱かれている作品を制作。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
祖父に抱かれる自分

家庭や学校、市のデジタルミュージアムに残る写真を使い、それぞれの思いが詰まった作品が出来上がりました。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
学校に残る古い写真

 

2メートル×10メートルの壮大な芸術作品が完成

最後の授業では、体育館の床に敷かれた大型シートの上に児童全員の作品を並べました。

その後、講師と児童が2階に上がり、俯瞰して全体を確認。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
体育館の2階から作品のバランスを確認

壮大な一つの芸術作品になるよう微調整をし、全員で作品にサインをしました。

サインは制作者を表すだけでなく、作品に責任を持つ意味があるそうです。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
作品にサインをする児童

京成バラ園を背景に6歳の母と自分の写真を並べた関谷胡桃さんは「作品を通じていろいろな人の歴史や家族を知ることができた。記念の年に船小にいられてうれしい」と語りました。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
6歳の母と私の作品

「迫力ある船橋市のライブ感が伝わる作品になった。私に刺激を与えてくれた子どもたちにありがとうと言いたい」と笠木さん。

記念撮影では、児童・講師・関係者全員の笑顔が輝いていました。

【船橋市】 「時空写真」を作ろう アート体験プロジェクト
過去や現在の船橋の写真も使われた

今回の作品は「わたしたちのまちの過去図/未来図」として、笠木絵津子さんの代表作「私の知らない母」と共に船橋市民ギャラリーで展示中。

船橋小学校の歴史の一ページを彩る「時空写真」。

多くの人に見てほしいと感じました。

船橋市所蔵作品展

日時/12月18日(日)まで 10:00~17:00(金曜日は19:00まで)
場所/船橋市民ギャラリー
住所/千葉県船橋市本町2-1-1 船橋スクエア21ビル3階
料金/入場無料

問い合わせ
電話番号/047-420-2111 船橋市民ギャラリー