千葉県産木材の消費推進の一環として、県では令和2年度より「木育コーディネーター」の養成をスタートしました。
公開 2022/12/16(最終更新 2022/12/16)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
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「戦後の復興期などに一斉に植林されたこともあり、全国で8割近くの人工林が利用期を迎えています。千葉県でも例外ではありません」と話すのは、千葉県農林水産部森林経営管理室長の村井和之さん。
新たな木を植え、育て、循環させるためにも、木材の消費拡大が課題。
その一つとして国が提唱しているのが「木育」です。

木育とは、木製品などとの触れ合いを通して、木の良さや利用の意義を学ぶ教育活動のこと。
「木育コーディネーター」は木育の指導者として、県産木材の魅力や県の森林について多くの人に伝える役割を担っています。
千葉県では、3回の研修を修了すると晴れて認定。
現在、研修中のメンバーを合わせて33人が活躍しています。

おもちゃ作家や材木店、子育て支援に関わる人など、バックグラウンドも多彩。
「木育は全国的な取り組みですが、千葉県の木育コーディネーターは活動の縛りや決まりなどはなく、自由度が高いのが特徴です」と村井さんが話すように、それぞれの得意分野を生かしたり補い合ったりして活動しています。
現在研修中の市川市在住の有村さんは、「身近な木の良さを伝えることで、子どもたちに地域への愛着を持ってもらいたい」と木育コーディネーターを目指すことに。
今後は自身が主宰する工作教室でも積極的に地元の木材を使っていきたいと意気込みます。
唯一無二の木のおもちゃも製作

また、県では木育コーディネーターと協力して、木のおもちゃを企画。
材料は、良質なサンブスギを中心にほぼ千葉の木材。
製作もほぼ県内の工房に依頼するなど「オール千葉」にこだわったおもちゃは、積み木やパズル、さらには自分たちで組み立てるジャングルジムなど、どれもユニーク。
要望があればイベントでの貸し出しもしており、来年度以降も新しいおもちゃが登場する予定とのことです。
「千葉県産の木材に触れ、生活に取り入れる。それが森林の循環につながることをまずは知ってもらいたい」と、村井さんと木育コーディネーターのメンバー。
持続可能な社会の実現に向けて、県産木材の周知に尽力していきます。
TEL/043(223)2966
千葉県農林水産部森林課森林経営管理室