トモフトは、疾病や障がいにかかわらずフットボール(サッカーやフットサル)を通して交流し、誰もが過ごしやすい社会を作ることを目指して活動しています。

公開 2022/12/14(最終更新 2023/03/29)

ねんじ

ねんじ

3人の男子の育児に奮闘中の母ちゃんライター。趣味は、寝ること、食べること、時々キャンプ。身近な地域でキラリと輝く人や物に目を向け、読んだ人が元気になれるような記事を書くことが目標です。

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活動を通して参加者の気持ちに変化

トモフトは主な活動として、精神障がい者のためのフットサル大会「千葉コルツァカップ」や、フットサル練習会を千葉市内で開催、各種イベントに参加し、フットボールの普及や交流などを行っています。

また、トモフト主催の「オープンリーグ交流会」は、経験や性別、障がいの有無などにかかわらず、誰でも参加が可能。

皆が楽しくプレーできるように、当日限りのルールを参加者同士で話し合ってからフットサルゲームを行い、交流しながらつながりを深めています。

千葉『共に暮らす』トモフト フットボール協会
フットサル練習会に参加した皆さん

これらの活動には、精神障がいのある当事者をはじめ、学生やサッカー好きの人など、さまざまな人が関わっています。

精神障がいを抱えながら、プレーだけでなく、運営にも関わる人に話を聞きました。

「コートの予約や集金などは大変でも、一緒にプレーできる仲間がいることは幸せ」「フットサルをした後は、なぜか悩みが小さくなっている」と、笑顔で話してくれました。

その他にも、ポスター製作や応援歌を歌うなど、できることや得意なことを、一人一人が行っています。

千葉『共に暮らす』トモフト フットボール協会
皆で楽しむフットサルゲーム

フットボールがつなぐ新たな可能性

精神障がい者のフットボールの本格的な取り組みは、2007年に大阪でフットサル大会が行われたのが始まり。

そこからサッカー好きの精神科医などを中心に全国に広がり、千葉県では09年に初めて大会が開催されました。

その後、15年にトモフト設立。

各地で活動するチームの連携にも尽力しています。

精神科医でトモフト理事長の佐々さんは、「ここでは、支援する、されるの関係ではなく、だれもが平等です。精神障がいと向き合いながら苦労を乗り越え、充実感を味わう中で変化する姿を見られることはうれしい」と話します。

「誰もが気軽に来て、フットボールに触れてほしい。一緒に体を動かす中で分かり合えることがきっとある」と佐々さん。

千葉『共に暮らす』トモフト フットボール協会
理事長の佐々 毅さん

FIFAワールドカップが盛り上がりを見せる今、家で観戦するだけでなく、実際にボールを蹴ることから始まる無限の可能性を感じました。

※問い合わせ
メール/kickoff@tomofuto.org トモフト
HP/https://tomofuto.org