「珈琲を通じたやさしいまちづくり」をスローガンに、流山北部地域で「コーヒーの森プロジェクト」が始動。

障害者とミャンマーの女性の自立支援、地域活性化を目指して活動しています。

公開 2022/12/20(最終更新 2022/12/19)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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世界上位認定のコーヒーを障害者が焙煎

コーヒーの森プロジェクトが主に扱うのは、経済的自立や地位向上を目指すミャンマー・ユワンガン地方の女性生産者グループ「アマヤコーヒー」のフェアトレードコーヒー。

契約農家を一軒一軒訪ねて指導し、無農薬、自然農法で栽培されたコーヒーの実を手作業で収穫。

選別し天日に干した豆は、世界的なコーヒーの評価機関SCAAから世界でわずか5%しか選ばれていないスペシャルティコーヒーに認定されています。

知人からこの豆の存在を知ったNPO自立サポートネット流山の小野内裕治理事長は、障害者の社会参加や就労支援を図ろうと、誰でも使いやすい焙煎機を導入。

今年1月から同団体が運営する障害者自立支援施設「いろいろや・ハーモニー」で焙煎からドリップバッグ作りまで行っており、6月には直売コーナーも開設しました。

コーヒーの森プロジェクト
ドリップバッグを作る利用者

施設長の櫛木佳世さんは「焙煎の歌を作ってやり方を覚えたり、説明のカードを置いたりして作業しています」と工夫を話しました。

地域の6店舗が登録 市役所や朝市に出店

コーヒーの森プロジェクト
登録店が協力しイベントにも出店

11月末現在、プロジェクトには流山北部地域の飲食店など6店舗が登録。

ブラッスリーしんかわでは、焙煎仕立てのコーヒーをテイクアウトで楽しめます。

小野内理事長は「店ごとに配合を変え、オリジナルのコーヒーを提供していきます。

登録店を増やしコーヒーを流山の名物にしたい」と話します。

ドリップバッグは他の会員店舗やイベントでも販売予定。

コーヒーの森プロジェクト ドリップバッグ
障害者アートを採用したドリップバッグ
コーヒーの森プロジェクト ドリップバッグ  ギフトBox
贈り物にぴったりのギフトBoxも

バッグのデザインは浅煎りから深煎りまで4種類の焙煎を月の満ち欠けで表現したものや恋愛シリーズ、さらに知的障害者のアート作品16種と豊富なので、クリスマスやバレンタインに贈ってみては。 

(取材・執筆/琉)

焙煎直売所
「いろいろや・ハーモニー」
住所/千葉県流山市平和台3-2-15 
午前10時~午後3時

●出張販売
(1)流山市役所
 住所/千葉県流山市平和台1-1-1
 第2・4木曜日 正午~午後1時 
 ※次回は12月22日(木)
(2)うんがいい!朝市
 12月24日(土) 午前9時~正午 ※雨天中止
 運河水辺公園
 住所/千葉県流山市東深井368-1

問い合わせ
TEL/04-7157-9933 
コーヒーの森プロジェクト事務局