ロボットがお出迎えしてくれたり、コンテナや学び舎、ゲルが客室になっていたり、チョコレート色をした温泉があったり――。もうこれだけでワクワクしませんか?今回は、浦安市・鋸南町・一宮町・君津市にあるユニークな宿を紹介します。旅の目的地にしたくなる、そんな宿でいつもと違った宿泊体験を楽しんでみてください。
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目次
【浦安市】フロントや客室でロボットがお出迎え!
近未来型ホテル「変なホテル舞浜 東京ベイ」で非日常体験
旅行会社H.I.Sのグループ会社が運営する「変なホテル」は、2015年に長崎県佐世保市のハウステンボスに1軒目となる「変なホテル ハウステンボス」をオープンし、現在は国内外合わせて21軒展開しています。
このホテルの最大の特徴は、最先端技術を導入した世界初のロボットホテルということ。
フロントや客室など館内の至る所にロボットがいて、宿泊客をお出迎えしてくれます。そんなロボットとの共存空間は、非日常体験を味わえると人気です。
ハウステンボスに次いで国内2軒目となる「変なホテル舞浜 東京ベイ」は、恐竜ロボットとロボホンとの交流が楽しめます。

まずロビーに入ると、エントランスのすぐそばに2体のティラノサウルがお目見え。ジャングルから飛び出してきたその様は、なんとも迫力満点!
2体のうち1体は口を動かしながら鳴き声をあげるのですが「驚きと共にお楽しみいただいております。ただ中には泣いてしまうお子様もいらっしゃいます」と、H.I.S.ホテルホールディングス株式会社の広報担当・松本真実さん。それだけリアルということですね(すごい!)。

ティラノサウルスとの遭遇を終えフロントに向かうと、今度はヴェロキラプトルロボットの登場です。
この2体の恐竜ロボットはチェックイン&アウトの対応をしてくれます。
チェックイン時には「ようこそ変なホテルへ」と挨拶をし、手続きを終えると「快適なホテルライフをお過ごしください」と声を掛けてくれます。チェックアウトの際は「またのお越しをお待ちしております」と、恐竜のホスピタリティに感動しますね。

これで終わりではありません。
全客室(100室)には、宿泊者専用コンシェルジュロボット「ロボホン」が設置されています。どんなコミュニケーションがとれるのか松本さんに聞いてみました。
「まず、お客様が客室へ入られると『僕ロボホン、あなたのコンシェルジュだよ。なんでも聞いてね」とご挨拶をいたします。その後はロボホンに話しかけていただくスタイルで、チェックアウトの時間やレストランオープンの時間、ホテルの周辺情報など、宿泊の際にフロントにお聞きになる内容を聞いていただくと、ロボホンがご案内いたします。またエアコンや照明のオンオフ、エンタメ機能として、ダンス、歌、ゲームなどの動作もお楽しみいただけます。お泊りの際はロボホンに「踊って」と伝えてみてください」。
公開 2022/12/27(最終更新 2023/12/26)

子どもに大人気!「恐竜ルーム」で恐竜三昧
2部屋限定で用意されている特別仕様の客室「恐竜ルーム」滞在の「わくわく恐竜ルームプラン」(1部屋1泊4名利用の場合5,880円~/税・サ込)も同ホテルならではの魅力です。
このお部屋、壁紙、ベッドシーツ、まくらカバー、部屋の装飾品ととにかく恐竜だらけ。
さらには、恐竜に関する書籍が置いてあったり、宿泊した人にはティラノサウルのぬいぐるみに、除菌シート付きの恐竜の化石発掘キットのプレゼントも!
同ホテルはジュラ紀をモチーフにした内装になっているので、この部屋に宿泊すると「ホテル滞在のすべてが恐竜三昧になります」と松本さん。さらに「ロボットと触れ合っていただいたり、恐竜ルームでの滞在を楽しんでいただくことで、ホテルを『ただ寝泊りする場所』ではなく、旅の思い出の1ページにしていただきたいと考えております」とその思いを話してくれました。
2023年以降には客室数を増やす予定とのことなので、思い出に残る宿泊体験を楽しんでみては。
変なホテル舞浜 東京ベイ
住所/千葉県浦安市富士見5-3-20
駐車場/有(事前予約15台/当日受付14台)
アクセス/<車の場合>首都高速道路湾岸線「浦安ランプ」から約5分
<バスの場合>JR舞浜駅南口からバスで4分「富士見五丁目」降車徒歩すぐ
※JR舞浜駅南口から無料のシャトルバス(往復)運行
※舞浜駅北口から徒歩約18分
電話番号/050-5894-3737(カスタマーセンター/10:00~18:00)
HP/https://www.hennnahotel.com/maihama/
【一宮町】コンテナに泊まるという新しい発想
「カジュアルリゾートCOFF Ichinomiya」
▲動画はこちらから!
県道30号・九十九里ビーチラインを走っていると、ひと際目立つ外観の建物が。
よーく見ると、黒をベースに赤のアクセントが入ったコンテナ!
それが上下に重なりいくつもの棟が並んでいます。
ここは、コンテナを活用した新たな宿泊スタイルを提案する、株式会社デベロップ運営の宿泊施設「カジュアルリゾートCOFF Ichinomiya」。
建築用コンテナモジュール(以下:コンテナ)のトップメーカーである同社は、トランクルームの建築・管理・運営、カプセルホテル開発のノウハウを生かし、2017年にホテル事業に参入。現在は全国21県70店舗を展開し、その中でリゾート型に特化したコンテナホテルはここだけ。
施設内には、コンテナを用いた客室の他に、木造家屋をリノベーションした本館、カフェスペース、BBQテラス、ドッグパークがあります。
客室は、コンテナを2段重ねた「メゾネットスイート」、コンテナを3つ繋げた平屋タイプの「グランスイート」、本館の「スタンダードルーム」の3タイプです。
まずはコンテナの2段重ねがインパクト大の「メゾネットスイート」から見ていきましょう!
こちらは和室と洋室があり、和室は4名まで、洋室は3名まで宿泊が可能です。全部で11棟あり、そのうちの3棟は愛犬の同伴も可能で人気とのこと。

中に入ると畳敷きの和室があり、反対側にはミニキッチンも。
落ち着いた雰囲気の室内は、明るくとっても静か!
「輸送用のコンテナとは異なり、窓を配置したり、複数をつなぎ合わせたりと自由に設計できるのが建築用コンテナモジュールの特徴です。また、断熱や防音性も高いので快適にお過ごしいただけます」と話すのは、同社のホテル事業部マネージャーの小玉光太郎さん。
「コンテナの客室とはどんなものなのか?」と思っていましたが、ただユニークなだけではなく、快適性も兼ね備えた機能的な空間でした。
続いて2階へ。

階段を上がるとシングルベッドが2台並ぶベッドスペースが。
その向かいにはテラスがあり、そこにはプライベートジャグジーが設置されています。

天井部は開閉式になっており、全開すれば青空や星空を眺めながらのぜいたくなジャグジータイムを過ごせます。「バスルームは1階に備え付けておりますので、こちらでは水着着用でお楽しみください」と小玉さん。
浴槽は広々としているので、一人でゆったりとくつろいだり、家族で盛り上がったり、楽しみが膨らみます。

次に向かったのは平屋づくりの「グランスイート」。
室内はフルフラットなので、小さなお子様連れのファミリーやシニア、車いすの人も安心・快適に過ごせます。

入口を入ったすぐの所には、東京2020オリンピックのサーフィン競技で銅メダルを獲得した、オーストラリア代表オーウェン・ライト選手のサインが飾られています。
「一宮は東京五輪のサーフィン会場となっていたため、私たちのホテルはオーストラリア代表チームの宿泊先として選ばれました。オーウェン選手にご利用いただいた302号室には、その記念としてサインを飾ってあります」。
この他にも、本館1階のラウンジやカフェスペースにも選手のサインや写真が飾られていて、サーファーにとっては聖地となっているようです。

室内は広々としたくつろぎのリビングスペースに、ゆったり寝られるダブルベッド2台を完備したベッドルーム、そしてラグジュアリーなバスルームがあり、メゾネットスイートとはまた違った雰囲気を楽しめます。
また、ケージやトイレシート、トレー、給水器などの愛犬用アメニティが充実しているのも嬉しいポイント。

ジャグジーも魅力的ですが、こちらも負けていません。
窓が大きく開放的なバスルームは極上のリラックスタイムを約束してくれます。
メゾネットスイートもグランスイートも、外観はどこから見てもコンテナなのですが、中に入ると、あっという間にコンテナであることを忘れてしまいます。このギャップがまたいいですね。「リピーターさんも多いんですよ」と小玉さん。その気持ち、泊まればきっと分かります。
和モダンな「本館」はサーファー、釣り人御用達
企業の元保養所だった場所をリノベーションした木造二階建ての「本館」には、客室が4部屋(コロナ禍のため2室のみ宿泊可)あり、洋室と和室のツインとトリプルがあります。

客室内は和モダンな内装で統一され、シングルベッドが置かれたシンプルなつくり。
バス・トイレは無いので共用のものを使います。
料金は先ほどの2部屋よりは安く、1名での利用だと8,200円~ですが、3名で利用すれば一人4,400円~ととってもお得。
「メゾネットスイートやグランスイートはファミリー層が中心ですが、こちらは、ここを拠点にサーフィンや釣りを楽しまれるお客様のご利用が多いですね」と小玉さんは話します。
いつもと違う旅にしたい人はコンテナの客室を、ここを拠点に活動したい人は本館の客室を、ライフスタイルに合わせて変えていき、思い描く理想の旅とホテルステイをお楽しみください。
カジュアルリゾートCOFF Ichinomiya
住所/千葉県長生郡一宮町一宮10007
駐車場/有(無料・32台)
アクセス/<車の場合>東金九十九里有料道路「真亀IC」から約13分、圏央道「茂原長南IC」から約35分
<電車の場合>JR外房線特急わかしお「上総一ノ宮駅」からタクシーで約10分
宿泊料金/【メゾネットスイート・グランスイート素泊まりプラン】11,000円~(1泊1名/税・サ込)※4名での利用の場合は1泊1名7,700円~ ※ペット同伴可の客室は1泊1名14,000円~、4名利用の場合は1泊1名8,450円~
【本館素泊まりプラン】8,200円~(1泊1名/税・サ込)※4名利用の場合は4,400円~
電話番号/0475-36-6500(7:00~22:00)
HP/ https://coff-ichinomiya.jp/
【鋸南町】都市交流施設・道の駅保田小学校の「学びの宿」で
小学生だったあの頃へタイムスリップ!
勉強をして、給食を食べて、友達と過ごした小学校。そんな学び舎に泊まることができるのが「都市交流施設・道の駅保田小学校」内にある宿泊施設「学びの宿」です。
「もとからあったものをできるだけ残し活用する」それが「学びの宿」のこだわり。
そのため、教室を客室にした室内には、当時使われていた黒板や机、イス、時計などがそのまま残されており、一歩足を踏み入れると小学生だったあの頃にタイムスリップした気分に。

客室は全部で12部屋あり、2~4名で利用できる個室が10部屋、15名までの団体で利用できる大部屋が2部屋あります。個室には畳ベッドと窓際にソファセットが配され、ゆったりとくつろげる空間になっています。

廊下にも懐かしさを感じる手洗い場があったり、客室の入口のクラス札や大部屋のスクールロッカーなど、客室以外にもあの頃を思い出す備品がいっぱい。
そんな懐かしさとワクワク感がつまった空間は、ヤングファミリー層を中心に人気を集めています。
気になる食事ですが、基本は素泊まりなので周辺の飲食店で房総グルメを堪能しましょう。「夕飯はお部屋でゆっくりしたい…」という人は、3日前までに予約をすれば、地元の食材を使った「夕弁当」(房州彩り弁当・税込1,000円/房州郷のめぐみ弁当・税込1,500円)の提供も可能です。

続いて温浴施設ですが、元職員棟の2階に増設された「里の小湯」があります。ここは宿泊客だけでなく、道の駅に遊びに来た人も日帰り入浴を楽しむことができるので、リフレッシュしたい人は利用してみるのもいいかもしれません。

それにしても、なぜ道の駅に宿泊施設を併設したのでしょうか?その狙いを大塚さんに聞いてみました。
「人口の減少や50%に迫る高齢化率から、町としては人口を増やしたいと思っています。それには鋸南町のファンを作ることが大事。ただ町の良さって、夕日の沈む時間帯や星が輝く時間帯に実感してもらえることが多いので、そうなると泊まるしかない。なので、ここに宿泊してまずは鋸南町の良さを知ってもらう、それが狙いですね」。
なるほど。確かに渋滞などを気にして用事が済んだらそそくさと帰ってしまい、町の真骨頂を見逃していることは多いかもしれません。
さらに大塚さんは、移住・定住人口を増やすステップとして「関係人口を増やすことも重要」とも言います。
「最終的な町の目標としては移住・定住ですが、なかなかすぐには結びつかないのが現状。町の良さを知るとともに、どんな人が住んでいるのか、知るための交流のきっかけづくりにも取り組まなければなりません。週末だけ遊びに来る、イベントやボランティアに参加するなど、地元住民と交流する『関係人口』を増やすことで、移住・定住につなげていければと思っています」。
その「関係人口」を増やす取り組みの一環として、2023年8月に同施設の裏にある廃園となった幼稚園を再利用し、子育て世代が過ごしやすい施設をオープンするそうです。
二宮金次郎像に給食などユニークな道の駅保田小学校をレポート
▲動画はこちらから!
廃校を再活用し2015年に道の駅としてオープン。
少子高齢化による全国的な廃校問題を抱える中で、廃校活用事例としてモデルケースとなっている同施設は、学校に特化したユニークな取り組みが特徴で、子どもから大人まで幅広い層に人気です。

まずは直売所「きょなん楽市」へ。地場産の野菜や果物、加工品に季節の花、保田小オリジナルのお土産など、鋸南の逸品が並びます。

校長厳選保田小オリジナルは、小学校をモチーフにしたユニークな商品ばかりでお土産にぴったり。
続いては飲食店ゾーンへ。施設内には、中華、イタリアン、カフェ、定食や給食が食べられる食堂の4店舗があります。

cafe金次郎ではハンバーガーやソフトクリームなどが食べられますが、取材した当日はちょうど定休日だったので、保田小のシンボル二宮金次郎像に挨拶をして里山食堂へ。

ここでは保田小学校の給食を再現した「保田小給食」(税込1,200円)や、「房州アジフライ給食」(税込1,200円)など、小学生気分に浸れるメニューが楽しめます。

他には、鋸南町の観光案内所「まちのコンシェルジュ」や、親子で遊べる「こどもひろば」、レンタルスペースとして利用(有料)できる音楽室や家庭科室も。

2階に上がると「まちの縁側」があり、ここは訪れた人たちのくつろぎのスペースになっていました。
オープンから7年、今も多くの人を魅了する保田小学校。
令和元年の房総半島台風やコロナ禍などの困難を乗り越え、今年の年間来場者数予想は約100万人。「ようやく復興の兆しがみえました」と大塚さん。
来年は新たな施設もオープンするので「お泊り」の準備をして登校してみてください。
都市交流施設・道の駅保田小学校
住所/千葉県安房郡鋸南町保田724
営業時間/9:00~17:00(年中無休)
駐車場/有(無料/乗用車107台・大型車5台・身障者用2台の計114台、EV(電気自動車)充電器1台)
アクセス/<車の場合>富津館山道路「鋸南保田IC」下車すぐ
<電車の場合>JR内房線「保田駅」から徒歩約16分
電話番号/0470-29-5530
HP/https://hotasho.jp/
※元旦は福袋の販売あり。1日(日)~3日(火)にはノベルティをプレゼント(先着順)
<学びの宿>
宿泊料金/<個室(2~4名)>中学生以上4,200円、小学生3,200円、3歳~未就学児2,000円、3歳未満無料
<大部屋(5~15名以上)>中学生以上3,600円、小学生2,700円、3歳~未就学児1,500円、3歳未満無料 ※すべて税込/1泊/年中同一料金/温浴施設利用料金を含む
予約専用電話番号/0470-29-5531(9:00〜17:00)
※予約は宿泊希望日の3日前まで
※個室は2名以上、大部屋は5名以上から受付
【南房総市】真冬でも暖かなモンゴル遊牧民の移動式住居「ゲル」&
忍者修行も楽しめる唯一無二の施設
本格的な忍者修行に挑戦できる「南房総 忍者の里」。こちらの敷地内には、なんとモンゴル遊牧民の移動式住居「ゲル」があり、実際に宿泊も可能です。
天井が高い室内は、家族4人で宿泊しても余裕の広さ。寒さが少し心配という人もいるかもしれませんが、冬にはマイナス30度にもなるモンゴルで実際に使われているゲルは保温性が高いのです。
ストーブ2台を完備、マットレスや毛布、寝袋(1個500円)の貸し出しもしてくれるので真冬でも暖かく過ごせます。

逆に夏場は、通気口を広げて風を入れることで涼しく快適とのこと(扇風機もあります)。
このゲルを建てたのは、東京の子育て支援グループ「そと育スクールだいかぞく」のメンバー。
「だいかぞく」は、「南房総 忍者の里」のお頭である坂口實さんともともと関わりがあり、忍者の里の整備を手伝ったり一緒に忍者修行をしたりと交流を重ねていました。
そんな「だいかぞく」メンバーの関係者の中に、モンゴルに渡ってゲルの輸入を始めた人がおり「これは面白い!」と「南房総 忍者の里」にゲルがやってきたというわけです。
ゲルの土台となる8m×8mのウッドデッキは、子どもたちが中心になってDIY。
ゲル本体は日本に住む モンゴルの人たちと一緒に組み立て、わずか3時間で完成したそうです。

格子状に骨組みを立てた壁に、屋根を支える2本の柱。それに布などを何重にも被せたとてもシンプルな作りのゲル。遊牧民は移動のたびに、組み立てや解体をする必要があるため、スムーズに作業ができるようたくさんの知恵が詰まっているのでしょう。
これまでは「だいかぞく」のメンバーを中心に利用していましたが、ぜひ一般の人にもゲルの良さを知ってもらいたいと、2022年から宿泊をスタート。
ゲルの中には水道などはなく、現地では川や池の近くに建てられるのが一般的です。
「南房総 忍者の里」では、バーベキュー場の水道を利用できる他、裏手に手作りのトイレが1基、さらに坂口さんが寝泊まりする古民家のトイレを借りることができます。
お風呂はありませんが、車で15分ほどの場所にある温浴施設「里見の湯」を利用する人が多いとのこと。
なお、コンセントタップがあるのでスマホの充電もできます。電気ケトルでお湯も沸かせるので温かい飲み物やスープを楽しむのもおすすめ。

バーベキュー場は、屋外に1カ所、室内に2カ所。どちらも2,000円の使用料で、薪と網などの道具一式もセットになります。持参するのは食材と食器、必要ならば炭だけでOK。
火の起こし方や薪の割り方も坂口さんが教えてくれるので初心者でも安心です。
また、ゲルに宿泊したら絶対挑戦してほしいのが忍者修行。
本格的な忍者装束に身を包み、坂口さんの優しい指導を受けながら、築300年の古民家を改造した忍者屋敷や山の中で、手裏剣、竹のアスレチック、空中ブランコなどさまざまな体験ができます。

子どもはもちろん、大人も参加OK。「ここでは、大人ができないことを子どもは簡単にやって見せることもあります。そんな大人の姿を子どもに見せることもいい経験になりますよ」と坂口さん。
モンゴルゲルに忍者修行…他ではなかなかできない貴重な体験を通して、大人も子どもも一回りも二回りもたくましく成長できそうです。
南房総 忍者の里
住所/千葉県南房総市海老敷400
宿泊料金/1泊4名10,000円
駐車場/有
電話番号/080-1154-3608(坂口)
【忍者修行※要事前予約】
高校生以上3,000円、中学生以下2,500円
※入場時間は9時~13時、1回3時間
入山コース 500円(※2回目以降の人のみ)
【君津市】まるでチョコレート!?な天然自噴温泉が自慢!
湖畔宿「亀山温泉ホテル」で心ゆくまで湯ったりと
豊かな自然と雄大で美しい亀山湖を眼下に望み、最幸のおもてなしで家族の絆を深めてくれる湖畔宿「亀山温泉ホテル」。
昭和25年に創業した歴史あるホテルの自慢は、地下2,000mから自噴する房総随一の天然温泉です。そしてこの温泉最大の特徴は「チョコレート色」をしていること。

なぜそのような色なのかというと「腐植質(ふしょくしつ)」という成分の影響だそうです。太古の昔に積み重なったこの植物成分が、お湯に溶け込みチョコレート色に。
そんな珍しい色をした亀山温泉は、肌の新陳代謝を促進させ、高い保湿効果でお肌をツルスベにしてくれます。
「できるだけ新鮮な状態で天然温泉をご堪能いただけるよう、かけ流しをすることを心がけております。2014年からは源泉の温度そのままの27度の冷たい温泉と、加温した41度前後の温泉を一部の温浴施設に設け、温冷交代浴もお楽しみいただけます。お客様からも大変好評です」と、亀山温泉ホテルのこだわりを話してくれたのは参代目の鴇田英将さん。
さらに「いつでもお入りいただけるように」と大浴場は24時間入浴可能。

また女風呂には子どもが入りやすいように少しぬるめの湯船が用意されていたり、滑らないように床が畳敷きになっていたりと「すべてのお客様にとことんお湯を堪能してほしい」その思いが随所に現れています。それは貸切露天風呂にも凝縮されているのです。
チョコレート色の天然温泉が最大11時間も貸し切れる!1日2組限定の「兎亀乃湯」
「苦節14年。この場所にこそ最高の露天風呂を、と夢を描いてきました」と話す鴇田さん。長きにわたり思い描いた究極の露天風呂が、ついに2022年4月にオープンしました。その名は「兎亀乃湯(ときのゆ)」。
眼下には亀山湖の大自然が広がり、昼は湖面に写る季節の移ろいを、夜は満天の星を眺めることができるぜいたくなロケーション。41度と27度、2つの湯船が用意され、温冷交代浴で「ととのう」体験も。他にもインフィニティチェアやBluetoothスピーカーなど、アイテムも充実。そして何より驚いたのが、最大5時間、最大11時間という貸切時間の長さ。「とにかく誰にも邪魔されずゆっくり入っていただきたかったので」って、そのゆっくりの度合い凄すぎませんか?

兎亀乃湯でのおすすめの過ごし方を鴇田さんに聞いてみました。
「貸し切りのお時間は、15時~20時と21時~翌朝8時の2パターンをご用意しております。亀山湖を眺めながら大好きな音楽を聴いて、お酒が好きな方はお酒を飲んで、ゆっくりと温泉を楽しんでください。夜には満天の星を、朝は朝日と朝靄をご覧いただけます。また、ご自身の手でポンプより源泉をくみ上げて温度調節ができるのも、この兎亀乃湯ならではの特徴なので、ぜひお試しください」。

「兎亀乃湯」の他にも2つの貸切半露天風呂があります。
亀の甲羅をモチーフにした六角形の湯船が印象的な「亀楽(きら)のゆ」と、子ども用の樽風呂や畳敷きの床が配された「真の家族風呂」と称される「湯楽(ゆら)のゆ」です。

大浴場を入れて4種類。そのどれもが「亀山温泉ホテル」の宝である、チョコレート色をした天然自噴温泉を心ゆくまで堪能できるものばかり。
「亀山湖を散歩したり、星空を眺めたり、焚き火を楽しんだり、心ゆくまで温泉を楽しんだり。日常から離れて色んなものを脱ぎ捨てて本当の自分自身を取り戻してください」と鴇田さん。
「兎亀乃湯」以外は日帰り入浴も可能(予約状況による)なので、湯ったり夢気分を味わいにいきませんか。同ホテルの公式サイトから予約をすると、うれしい7つの特典付き!
亀山温泉ホテル
住所/千葉県君津市豊田65
駐車場/有(無料・50台/電気自動車スタンド2台完備)
アクセス/<車の場合>館山自動車道「姉崎袖ヶ浦IC」から約40分、東京湾アクアラインを利用の場合は、圏央道「木更津東IC」から約30分
<電車の場合>JR久留里線「上総亀山駅」から徒歩約12分
※高速バスでのアクセスも可能。詳細はホームページを確認ください
宿泊料金/朝夕食付きスタンダードプラン17,600円~(1泊1名・税・サ込)
※その他にも豊富なプランがあるのでホームページを確認ください
電話番号/0439-39-2121(8:00~21:00)
HP/https://www.kameyamaonsen.jp/